
霧が立ち込めていたアナハイムのエジソン・フィールドは、一選手の登板とともに突然光を発し始めた。
今年のポストシーズンにすい星のように登場し「センセーション」を巻き起こしているアナハイム・エンゼルスのリリーフ投手、フランシスコ・ロドリゲス(20)。5回まで11安打9得点を打ったサンフランシスコ・ジャイアンツの打線は6回、ロドリゲスの登場とともに沈黙した。
初打者のオリリアとケントは、わずか3球で立て続けに連続三振。当代最高の打者バリー・ボンズさえファーストゴロに打ち取られた。7球で簡単に3死。ロドリゲスは躍動感のあるフォームから投げ込む150キロ強の速球や鋭く沈むスライダーでサンフランシスコの打線を圧倒した。
3イニングの間、4奪三振の力投で1人のランナーも出さなかったパーフェクトピッチング。
沈んでいたアナハイムの打者たちはマウンドが落ち着くと力を取り戻した。8対9でリードされた6回裏2死1、2塁で、ギャレット・アンダーソンの右安打で同点にしたあと、8回裏、ついに勝ち越した。2死1塁、もう一人のヒーロー、ティム・サーモン(34)が2ラン本塁打を左中間スタンドに叩き込んだのだ。
ティム・サーモンは、大リーグの現役選手のなかで、最も長い間ポストシーズンの晴れ舞台に出場できなかった悲運の選手。92年のデビュー後、11シーズン1388試合を経てからやっとポストシーズンに出場できたサーモンはこの日、2ラン本塁打を含め4打席4安打4打点3得点を打ち放った。
サンフランシスコは前日本塁打を放ったバリーボンズが、2死後のソロアーチで1点差まで追いついたが勝負はすでに決まっていた。
3イニングを無安打無失点で抑え、逆転の土台を築いたアナハイムのヒーロー、フランシスコ・ロドリゲスは、ポストシーズンでだけ5勝目(無敗)を勝ち取った。7試合13イニングの間に19奪三振、平均自責1.38。大リーグの歴史上、新人が自分の初5勝を全てポストシーズンで取ったケースはロドリゲスが初めて。
ベネズエラ出身のフランシスコ・ロドリゲスは今年9月19日、大リーグにデビューし、160キロ近い強速球を駆使し5試合で5と3分の2イニングの間13奪三振で好投したことが買われ、ポストシーズンに電撃的に出場した。
スポーツ専門チャンネルのESPNは、この試合後、「天から授かったアナハイムのエンゼルはほかならぬフランシスコ」というタイトルを選んだ。
28安打21得点を交わす乱打戦のすえ、11対10で逆転勝ちし、1勝1敗でワールドシリーズを振り出しに戻したアナハイムは、23日からジャイアンツの本拠地サンフランシスコで3連戦を行う。
金相洙 ssoo@donga.com






