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「水害は官災」江陵などで住民訴訟相次ぐ

Posted September. 12, 2002 22:46,   

台風15号でばく大な被害を受けた被災者らが、関係当局のずさんな対処で、さらに大きな水害を被ったとして相次いで訴訟を起こすことを決め、その帰すうが注目される。

江原道旌善郡(カンウォンド・チョンソングン)議会をはじめ、旌善地域の各種機関と社会団体は、近く「道岩(ドアム)ダムの解体を推進するための旌善郡民の連帯」を結成し、水位の調節に失敗した江陵(カンヌン)水力発電所を相手取って法的対応に出ることを決めたと、12日発表した。

それによると、道岩ダムの水位調節に失敗した江陵水力発電所が大雨が降り注いだ先月31日午後から、毎秒最高625トンもの水を一度に放流し、旌善地域を浸水させた責任があるとの見方をとっている。

また、江原道江陵市邱井面(クジョンミョン)の水害住民らは、8日、住民対策委員会を結成し、ドンマック貯水池をきちんと管理できなかった責任を問い、農業基盤公社を相手取った訴訟を準備中だ。

住民たちは「農業基盤公社は貯水池の管理人、ヤン某氏(66)がはんらんを防ぐために水門を開けるべきだと、提案したにもかかわらず、水を放流させなかった。このため先月31日午後9時、ドンマック貯水池が崩れ、オダン里・クムガン里・バクウォル里の3つの里の住民らが大きな被害を受けた」と主張している。

江陵市長硯(チャンヒョン)貯水池が崩壊し被害を受けた、晨夕洞(シンソックドン)の住民らも6日、対策委員会を構成し、農業基盤公社を相手に法的訴訟を準備している。

江陵市江東面(カンドンミョン)イムゴク里の住民らは「無差別な伐採によって村の裏山が崩れ、大きな被害を受けた」と主張し、山林庁に責任を問いたいとの立場を示した。

村が水に浸された江陵市月号平洞(ウォルホピョンドン)の住民らも「村を横切って拡張工事を行っている国道7号線が、村より3.5メートルも高く設計されているうえ、排水路などがきちんと設置されていなかったため、水害を被った」とし、原州(ウォンジュ)地方国土管理庁などを相手どって工事中止仮処分の申請とともに、被害補償を要求するとしている。

慶尚北道尚州市牟東面(キョンサンブクト・サンジュシ・ウドンミョン)の住民約200人は、サンパン貯水池の放流を誤り、住宅100軒と付近の農耕地が水に浸かる被害を受けたとし、農業基盤公社を相手どって法的対応を取ることを決めた。

また、慶尚北道英陽郡(ヨンヤングン)と青松郡(チョンソングン)の住民らは、安東(アンドン)のイムハダム管理団が放流を遅らせたため上流に水が逆流し、住宅50軒と農耕地約400ヘクタールが被害にあったとして被害補償を求めている。

慶尚北道星州郡伽泉面(ソンジュグン・カチョンミョン)と高霊郡(コリョングン)の住民たちも、洪水の時、星州ダムで水位調節を誤り、畜舎と住宅、工場に浸水被害があったとし、農業基盤公社に被害補償を要求した。



sunghyun@donga.com boriam@donga.com