Go to contents

ハンナラ党、南北イベントに複雑な反応「民主党策略には乗らない」

ハンナラ党、南北イベントに複雑な反応「民主党策略には乗らない」

Posted September. 05, 2002 21:36,   

「無条件に反対することはできないが、だと言って、両手をあげて歓迎するわけにも行かないのでは」今後、相次ぐとみられる韓国と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)との間の接触や交流行事について、野党ハンナラ党の役員が5日投げかけた言葉だ。南北(韓国・北朝鮮)関係の進展という名分を拒否できないものの、大統領選挙政局の反転を狙った与党の策略が敷かれているのではないかという、疑問を消すことができないからだ。

ハンナラ党の徐清源(ソ・チョンウォン)代表がこの日、南北統一サッカー親善試合の歓迎晩さん会に出席せず、李会昌(イ・フェチャン)大統領候補と徐代表が7日のサッカー試合を観戦しないことを決めたのも、こうした気流と関係なくはない。

ハンナラ党は、南北統一サッカー親善試合だけでなく、29日に開幕する釜山(プサン)アジア競技大会についても、あいまいな態度を示している。李相培(イ・サンベ)政策委議長は、南北選手団が韓半島旗を持って同時入場することに反対の意見を示したが、南景弼(ナム・キョンピル)スポークスマンが「党論ではない」と急いで鎭火させたことからも、複雑な党内事情がうかがえる。

ハンナラ党は、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記が28日ソウル入りし、29日釜山アジア競技大会の開幕式典に出席するだろうとの説についても、対応策を講じているが、これと言った対策があるわけがない。

党のある関係者は「開城(ケソン)工業団地の建設と京義線(キョンウィソン)の連結工事などは、実質的に考えて、次期政権が金を投資し行うべきものであるにもかかわらず、現政権が無条件に進めて、人気取りをしている。大急ぎで作られた南北関係のイベントにも、大統領選挙を狙ったこん跡が歴然だ」と批判した。

ハンナラ党は、南北関係のこうした複雑性を考慮、各種の南北行事について、選別的に対応するとの構えである。懸案別に同意すべきものは同意するものの、国民の世論を度外視した「展示性」の行事は、必ず問いただすということだ。

しかし、保守色が濃い党の事情から、迅速に対応できるかどうか懸念している。改革指向のある議員は「党の立場が万が一「無条件に反対」と思われる場合、身動きの幅が狭くならざるを得ない」とし、懸念の意を示した。



鄭然旭 jyw11@donga.com