Go to contents

[社説]ボランティアがいてこそ美しい社会

[社説]ボランティアがいてこそ美しい社会

Posted September. 05, 2002 21:40,   

台風15号が残した大きく深い傷あとの前で、ぼう然としていた被災者らが復旧のために全力を尽くしている。被災者らは、崩壊した住宅から取り出した家財道具を洗って干したり、泥を洗い落とした田と畑で倒れた農作物を立て直したり、村と村をつなぐため力を合わせて臨時の橋を設けるなど、汗を流している。

耐え難い苦難を与えた天をうらみながらも、それらは再び立ち上がっているのだ。道路が崩壊し通信が途絶えて「陸地の島」になった被害地域の悲惨な状況が一つひとつ表れ、被害規模が増加しているものの、自然災害の前に屈せず、立ち上がっている被災者らに温かい激励の気持ちを送りたい。

苦難を克服するために努める被災者らのそばには、誇らしい「隣りの人々」の姿も見える。被災者を助けるため、汗を流すボランティアメンバーらの姿だ。生業を中断して、遠くの水害地域を訪ねてきて、復旧活動を助けているボランティアメンバーらは、災難のなかで、希望を芽生えさせている人々だ。江陵(カンルン)、金泉(クムチョン)など被害が深刻な地域には、数千人のボランティアメンバーが到着し「分け合う愛」を実践している。

一週間分の食べ物と服類をリュックサックに背負って、金泉市のボランティアセンターに訪ねてきて「授業は後ほど補充できるけど、水害復旧は至急だ。最も被害が大きい奥地に行かせて欲しい」と話したという、ある大学生の温かい思いやりには敬う気持ちさえ感じる。高校生までボランティアに加わっているそうだが、テレビを見ながら心配ばかりしている大人たちが恥ずかしい。

救援品を持ったまま、曲がった鉄路を渡る赤十字メンバーらの肩が、あまりにも頼もしく感じられる。自分らも被災者でありながら、先に他人のことを思う公益精神で、復旧作業に臨む公務員、軍人、警察官いずれも苦難に陥った他人のために体温を交わし合う美しい人々だ。私たちに明るい未来を見せてくれるこれらの人々にも賛辞と拍手を送りたい。

被災者に希望を与え、社会を美しくするのは、暖かい愛だ。今こそ、水害を被らなかった他の国民が持っているものを、分け合う気持ちを実践すべき時である。