新しい形式の音楽ファイル共有プログラム「ソリバダ2(音の海という意)」を用いて、音楽ファイル交換サービスを新しくスタートさせたヤン・イルファン氏(31)が、音楽の著作権問題をめぐって熱い議論を招いた「ソリバダ事件」以後、初めて口を開いた。裁判所からサービス中止命令を言い渡されてから、しばらくの間、マスコミを避けてきたヤン氏は、26日夕方、旅行に出かける軽い服装で仁川(インチョン)国際空港に向かう間、記者と約1時間30分のインタビューを行った。
ヤン氏は「ニューサービスは、中央サーバーで検索を行わないため、法律的にも問題にならない。オランダでも似たようなファイル交換サイトをめぐる訴訟で、制作者が勝訴した例がある」と口を切った。
サービス中止命令を受けたのに、1ヵ月半後に新しいサービスを披露した「度胸」について聞くと、「最初から開発してきたさまざまな接続方式のプログラムのうちの一つを今回導入しただけ」と述べた。「実は従来のサービスは『テスト版』に過ぎなかったが、いきなりあまりにも多くの人が使用したため、仕方なくサービスし続けたもの」と答えた。
ソリバダ2の利用者は、従来のソリバダと同じ方式で使えばよい。広告やメロディーのダウンロードなど、収益モデルもそのまま維持される。サーバーの負担は減らす一方、サービスは維持されることから、考えようによってはさらに良いビジネスモデルになるかも知れない。
ヤン氏は「ビジネスだと思って作ったものではなく、開発者として僕が作った『作品』を数多くの人が使ったことに満足している。広告などの収益モデルは、サービスを引き続き維持するための最小限の装置」と説明した。
彼はこれまでソリバダ関連のテレビ討論などを見守った感想について、「双方の主張はいずれも共感できる部分があって、興味深く見守った。しかし、アルバム制作者は、ソリバダのユーザー1300万人(公式加入者)をアルバムの潜在購買者とみて、彼らの説得に乗り出すべきで、敵対視してはいけない」と強調した。ヤン氏は「これからはゲームの開発にもっと力を入れる考えだ」と述べた。
ヤン氏は米バージニア大学電算学科を、ともにソリバダを作った弟ジョンファン氏(27)はコロンビア大学電算学科を卒業した。音楽に対する関心が高くて、一時ロック歌手の夢を育てたこともあるヤン兄弟は、99年に帰国し、00年5月ソリバダを初めて世間に出した。
河壬淑 artemes@donga.com






