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朴セリ、神技のパットで逆転優勝

Posted August. 26, 2002 22:15,   

誰も追いつけない恐ろしい集中力だった。

カラカラ乾いたヤブに火をつけたように、燃え出した猛烈な勢いをくじく相手はなかった。「ウッズ恐怖症」という言葉を作り出した「ゴルフ天才」タイガー・ウッズ(米国)が見ても舌を巻くほどだった。

朴せり(25)の集中力はやはり素晴らしかった。日頃、どんな危機にあっても揺るがない度胸で有名だが、特にこの日にはより輝いていた。先頭に3打差で水を開けられたまま最後の勝負に挑んだ朴せりは、大会を前にしてまたとないほど自信にあふれていた。

当初、カゼで大会参加そのものをあきらめようとしたうえ、開幕前日の練習ラウンドもいつもの半分に当たる9ホールだけをラウンディングしたが、むしろラウンドが重なるほど上昇ムードに乗ったからだ。初日は19位タイにとどまったが、9位タイ(2ラウンド)→3位タイ(3ラウンド)に順位を引き上げた。生まれつきの勝負根性にチャレンジを楽しむ性格のため、悪いコンディションの中でも決して負けないという堅い決意を見せた。ドライバーショットとアイアンショットはもちろん、弱所とされていたパットまで好調を見せ、軽い気持ちで試合を続けた。。

しかし、4ラウンドでは欲が出て肩に余計な力でも入ったのか。1番ホールをバーディで好スタートしたが、2番ホール(パー4)と3番ホール(パー3)で相次いでグリーンオンできずに連続ボギーとなった。機嫌を損ねて自滅に陥りやすい状況だったが、朴せりはそうでなかった。「ボギーを打っても、より多いバーディを奪えばいいから構わない」というのが朴せりの考え方。

1打を奪われても決して揺るがない朴セリは、5番ホール(パー5)で4.5メートルのチップショットをホールカップに入れてイーグルを奪ったかと思うと、6番ホール(パー3)、8番ホール(パー4)でバーディを記録し、前半でだけで3打を減らした。

朴セリの実力は、後半に入って爆発した。12番ホール(パー3)バーディでアンジェラ・スタンフォード(米国)とともにトーナメント・リーダーとなり、13番ホール(パー5)で1.8メートルバーディパットを成功させ、ついに単独リードとなった。

水を得た魚のように、朴セリは最後の4ホールを連続バーディで独走して大会を締めくくった。15番ホール(パー3)で、7メートルの距離のパットをバーディで収める神技を見せたのを始め、16番(パー5)、17番(パー4)で連続バーディを奪った。今大会で最も簡単なホールと言われた18番ホール(パー5)は、それこそファンに贈るプレゼントだった。210ヤードを残して7番ウッドで打ったセカンドショットがフラッグぎりぎりで通り過ぎ、アルバトロスまで奪うところだった。ギャラリーの起立拍手の中でグリーンの上に上がった朴セリは、残念にも厄介な1メートル下りイーグルパットを逃したが、優勝カップ獲得には問題なかった。米国ツアー16勝のうち、6勝を逆転優勝で勝ち取った瞬間だった。

朴セリの完璧に近い独走の中で、他の選手はまともに追いつこうともせず、お手上げ状態だった。特に、女子ゴルフの「ビック3」を成すカリー・ウェブ(オーストラリア)は、前組で試合に臨んでいた朴セリのスーパーショットを、ぼーとして眺めるだけだった。



金鍾錫 kjs0123@donga.com