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[社説]高速艇は引き上げられたが

Posted August. 21, 2002 22:22,   

北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との西海(ソヘ)砲撃戦で沈没した海軍の高速艇が、53日後ついに引き上げられた。砲撃戦の状況を明確に再構成できる大切な物証を確保しただけに、今後綿密な分析を通じて防衛態勢をより強化してもらいたい。多くの特殊装備と人員を動員して水深20メートル以上の海底から船を引き上げる作業をしたことも、韓国軍にとっては大切な経験である。

高速艇の引き上げ自体意味があることだが、西海砲撃事件の終結を意味するのではない。北朝鮮の謝罪が不十分で、責任者の処罰や再発防止問題もまだ解決してないためだ。政府は、軍事当局間の会談を開いて、解決策を話し合うよう提案したが、北朝鮮は応じる気配を見せていない。

このような状態で砲撃事件を終わらせれば、何よりも海軍将兵たちの尊い犠牲が無意味になるだろう。またも南北間に衝突が起こる余地を残せば、韓国自ら将兵が流した血を粗末に扱うことになる。砲撃戦後の政府の対応をめぐって分裂した国論を統合する機会も消えるしかない。

最近、北朝鮮が一部肯定的な変化を見せているのも事実である。西海で韓国軍が長期間にわたって大々的な引き上げ作業をする間、北朝鮮が妨害しなかったことや、北朝鮮を脱出した漁船の機関長の送還を要求しながらも「船に乗って南側に行った者」という表現を使って、北朝鮮住民の亡命の事実を認めた点は、注目に値する。

しかし砲撃事件が終結するには、北朝鮮が本質に向けて一歩進まなければならない。まさに再発防止を約束することである。北朝鮮が明らかにすれば、南北対話に対する国民の支持も広がるだろう。ハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)大統領候補が昨日「北朝鮮が平和を選択すれば、画期的な支援と協力を提供する」という要旨の対北政策を明らかにした。北朝鮮の行動しだいで支援ができるという考えが、韓国社会に形成されたことをうかがわせる発言である。砲撃事件の完全な解決と南北関係の確実な進展は、北朝鮮にかかっている。