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退職金使った素人貸金業者、おばちゃん詐欺師らに狙われ被害続出

退職金使った素人貸金業者、おばちゃん詐欺師らに狙われ被害続出

Posted August. 01, 2002 22:47,   

通過危機以来、早期退職した人たちが退職金などを使って、小規模な貸金業に乗り出すケースが増えるにつれ、彼らを狙う「おばちゃん詐欺師」が幅を利かせている。

彼ら素人貸金業者のほとんどは、少ない資本で身体放棄覚書を求めつつ貸したお金を返済してもらう悪質な高利貸金業者とは程遠い。

▲被害の実態〓10年間大手企業に勤めたが、昨年早期退職し、3月から貸金業に手を出した韓(ハン)ヒグンさん(38)は最近苦しい立場に立たされている。

4月中旬、40、50代の女性20人がやってきて傳貰(ジョンセ、一定額の保証金を払って一定期間家を借りる不動産契約)契約書を突きつけながら、200〜500万ウォンを借りていた時までも入ってくるはずの利息のことを考えながら一人で微笑んでいたが、それはつかの間だった。

ハンさんは最初の利息を受け取ってから何の便りもないことを不審に思って、契約書に記されている住所地へ行ってみたところ、やっと騙されたことに気づかされた。別の人が住んでいたうえ、家の周辺には似たような境遇の貸金業者5、6人が集まっていた。韓さんは早期退職金3000万ウォンと知り合いから借りた1億ウォンをそっくり潰して一文なしになってしまった。

電気技術者だった金マンヒさん(40)も感電事故の補償金としてもらった3000万ウォンを含めた6000万ウォンで貸金業を始めたが、1ヵ月でおばさん12人に合わせて4500万ウォンを騙し取られた。

退職金など4000万ウォンで4月事務室を出し、貸金業を始めたチョン・チョンフンさん(29)も10人あまりのおばさんたちに約3000万ウォンを騙し取られて信用不良者になってしまった。

韓さんは、「被害にあった素人の貸金業者が、僕が知っている人だけで20人を超えている。借金で自殺した人もいる」と話した。

▲怖いおばさんたち〓これら詐欺師のほとんどは40〜60代のおばさんたちだ。彼女たちは家主が気づかないように傳貰契約書をよそおって、素人の貸金業者を狙う。そして、財産税を納めた領収書を見せたり、娘を立てて自ら保証するなど、返済能力があることを強調する。

彼女たちは貸金業者が直接家を訪れて確認しようとすると、「ただの数百万ウォンで確認までするなんて」とけんつくを食わして確認できなくすると、被害者らは言っている。

▲事後対策の不在〓韓さんは「詐欺師のおばさんたちは素人の貸金業者がお金を返してもらうことに消極的なところを悪用する」と泣き面で語った。

詐欺師は捕まっても金額が少ないため拘束が難しく、処罰も騙し取った金額だけを罰金として払えば済むため、こうした詐欺がさらに広がっていると、大金業者らは述べた。

金さんは「二人の子供も学費はともかく、3ヵ月も生活費をやりくりできず、家庭が破たん寸前に追い込まれている」と述べた。



閔東龍 mindy@donga.com