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[社説]「南北対話だけ成功すればいい」と言っていたのに

[社説]「南北対話だけ成功すればいい」と言っていたのに

Posted July. 24, 2002 23:16,   

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与党民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補は、これまで金大中(キム・デジュン)政府の太陽政策を引き継いでいくと公言するほど、この政策の信奉者だった。先月の地方選挙では、南北対話さえ成功させれば、ほかのことは失敗してもいい、というような発言までしていた。

その盧候補が以前とは異なる発言を口にした。彼は一昨日の日本のマスコミとの会見の席で「太陽政策は施行過程でいくつかの問題があり、限界に直面したようだ。太陽政策という名称も使わないほうがいい」と語った。これまで政府の太陽政策を批判してきた側の論理とほぼ同じ内容である。これまで盧候補は、そのような主張に強く反対してきた。彼が急に軌道を修正するようになった過程と背景はいったい何か。

なによりも、彼の対北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)観が確固でないということが心配だ。国土が南北に分かれた分断の現実で、国家指導者になろうという人物の対北朝鮮観は、最も重要な要素の一つだ。決して政略の対象となってはならない対北観が、特段の説明なしにこのようにコロコロと変えることができるということに、驚きと不安を覚える。

現政権の脈をつなぐ盧候補の太陽政策批判で、大統領府は困惑し、民主党は反発している。大統領候補が、従来の党の主張とほど遠い発言をするのを見守る国民は、今民主党の主張がどうなのか気にかかる。民主党は北朝鮮問題への党の立場を明確にすべきである。

盧候補の発言後、彼の秘書室長があわてて「太陽政策を成熟させるという意味だ」と説明したが、これはまたどういうことか。盧候補は、太陽政策に対する考えが変わった過程や背景、そして自分の対北朝鮮観の構想を、国民が納得できるように十分に説明しなければならない。