三星(サムスン)グループは、今年上半期(1〜6月)に売上高68兆ウォン、税引き前利益8兆2000億ウォンという史上最大の経営実績(半期基準)を記録した。税引き前利益は昨年上半期の4兆6000億ウォンの1.8倍で、昨年の利益全体(7兆2000億ウォン)より高い数値となった。
李鶴洙(イ・ハクス)三星構造調整本部社長は、18日、記者懇談会を開き、「三星の22の系列会社の実績がよいことから、当初予想していた上半期利益の4兆ウォンの倍を達成する見込みだ」と述べた。
李社長はまた「今年は、年間でも税引き前利益が当初予想していた9兆ウォンを大きく上回る15兆ウォンにのぼり、初めて10兆ウォンの大台を超えるものとみられる」と述べた。年間売上高も当初見通しの125兆〜127兆ウォンを超える132兆〜134兆ウォンになるものと予想している。
このような三星の上半期実績の好調は、半導体など主力商品の価格上昇と、販売の好調に大きく支えられたものとみられる。
18日、三星は系列会社別の実績は公開しなかった。
しかし、グループの全体実績を考えると、19日に第2四半期(4月〜6月)の実績を公式発表する三星電子の実績も第1四半期(1〜3月)よりいい可能性が高い。
これによって三星グループは、今年の総設備投資規模を当初の5兆ウォンより1兆5000億ウォン多い6兆5000億ウォンくらいに上方修正した。
主な追加投資部門は12インチウェハー、携帯電話ラインの増設、超薄膜トランジスター液晶ディスプレー(TFT—LCD)5世代ラインの増設など、昨年末と今年初めに経済見通しが不透明なことから先送りにされていた分野だ。
李社長は今年下半期の企業経営の「悪材料」として△不安定な為替△米国と情報技術(IT)景気回復の不振△大統領選挙で一貫性に欠ける国家施策△過度な家計負債などを挙げた。
しかし、三星は通貨危機以来構造調整を通じて、現在、世界市場シェア1位の品目が13〜14種にのぼる。半導体、携帯電話、LCDなどの需要が多く価格も安いため、下半期も経営実績はだいたいよくなるという見通しをたたている。
申然鐏 ysshin@donga.com






