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チェイニ−米副大統領も不正会計に関与疑惑

チェイニ−米副大統領も不正会計に関与疑惑

Posted July. 11, 2002 23:01,   

チェイニー米副大統領が不正会計にかかわったとして提訴された。

公益を代表する米法律事務所のジュディシャル・ウォッチ(Judicial Watch、米政府と司法制度を監視する非営利団体)は10日、世界最大の米石油サービス会社ハリバートンの前最高経営責任者(CEO)のチェイニー副大統領と、同社の会計監査法人アンダーセンの責任者など14人をテキサス州ダラスの連邦地方裁判所に提訴した。

提訴の理由はハリバートンが99年から01年まで顧客が支払っていない長期建設工事の費用を収入として処理し、4億4500万ドルの利益を水増ししたため、誤った情報によって同社の株式に投資した株主に巨額の損失を与えたというもの。チェイニ−副大統領は95年から00年まで同社のCEOを務めた。

ニューヨークタイムズがこの事件を初めて報道して以来、ハリバートンは5月末から米証券取引委員会(SEC)から会計方式の適合性について調べを受けている。

ブッシュ米大統領が会計不正に関与したとされる疑惑は、司法的には11年前に決着が付けられた事件であるのに対し、チェイニ−副大統領をめぐる疑惑は進行中の事件であるため、SECの調査と裁判で会計操作の疑惑が事実と判明される場合、大きな衝撃として受け止められそうだ。チェイニ−副大統領はホワイトハウスを実質的に牛耳る最高の実力者である。

これについてホワイトハウスのフライシャー報道官は「このような提訴は何の意味もない」とし、訴訟の意味を一蹴した。また、ハリバートンのポーシー最高財務責任者は「彼らの主張は真実でもなく、何らの根拠もない」と反論した。

ジュディシャル・ウォッチの会長は「ハリバートンの誤った会計方式のため、巨額の損失を被った株主に代わって提訴した」とし、ハーケンエネルギー株のインサイダー取り引き疑惑などに関与したとされるブッシュ大統領に対しても「アクション」を取ることを検討していると警告した。



euntack@donga.com