
「ワールドカップとプロサッカーとでは違うんだから」
ワールドカップ(W杯)をベンチで見守っていた太極(テグク)戦士たちに韓国プロリーグ、Kリーグのグラウンドは、また別のチャンスだ。
金南一(キム・ナムイル)、金泰映(キム・テヨン、以上全南ドラゴンズ)、洪明甫(浦項スチーラズ)など主力選手たちは、体力の低下と負傷などで7日のKリーグ開幕戦での出場も不透明だった。しかし、これまでベンチを暖めていた選手たちにとって、プロリーグは、1ヵ月間、終始息の詰まる試合を戦ってきた選手たちに比べて、体力的に余裕があり、すぐにも最上の試合能力を発揮できる舞台だ。
蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)の玄泳民(ヒョン・ヨンミン)は、7日の開幕戦がプロデビュー戦だった。所属チームの練習には、1週間ほどの冬季練習に合流しただけで、手足を合わせてみる機会がなかった。しかし玄泳民は、蔚山チームで早くもスター選手に浮上していた。蔚山の金正男(キム・ジョンナム)監督は、10日の試合で玄泳民をスタメンで出場させる考えた。左サイドバックとして十分に一人前の役割を果たせるだろうと、期待も大きい。
W杯で玄泳民はたったの1分も出場できなかった。玄泳民は、それでも惜しい気持ちよりは、得たものが多かったと自らを慰めた。玄泳民は、「一度は試合に出てみたかったけど、先輩たちがあまりにもうまかったんです。大きな勉強になったと思っています」と語った。Kリーグは、これまでに学んだことを吐き出せるチャンスだ。彼は、「試合の感覚さえ戻ってくれば、プロリーグでも通用するはずだという自信感が生まれた。あまり突出した行動をせずに、チームに役立つ選手になりたい」と決意を述べた。
「クモの手」李雲在(イ・ウンジェ、水原三星)に抜かれてずっと「出場待機」で過ごしてきたGKたちも、10日には並んで先発出場することが予想される。浦項スチーラスの金秉址(キム・ビョンジ)と大田(テジョン)シチズンズの崔殷誠(チェ・ウンソン)。このうち金秉址は、「失った自尊心を取り戻したい」と闘志を燃やしている。プロリーグで、真の守護神競争を繰り広げるつもりだ。崔殷誠もやはり、大田の不動の守護神としてゴールにはだかる準備を終えた。
水原三星の崔成勇(チェ・ソンヨン)は6日、アジアスーパーカップですでに能力を検証済みだ。サウジアラビアのアル・ヒルラル戦で左サイドバックとして出場し、Kリーグへの「復帰宣言」をした崔成勇は、左サイドから中盤の中央に至るまで幅広い動きと積極的な守備能力を見せつけ、金浩(キム・ホ)監督から合格点を受けた。
安養(アンヤン)LGの新世代スター崔兌旭(チェ・テウク)は、トルコとの3位決定戦でたったの12分を出場したに過ぎないが、目に見えて自信感をつけていた。7日の試合に交代で入った崔兌旭は、「プロリーグに適応するのには問題なかった。大勢の観衆が訪れくれたので、面白い試合ができたと思う」と言い、強い自信感をにじませた。左右を問わず駆け回るサイドアタッカーの崔兌旭は、「どのポジションを任されても自信がある。W杯で入れられなかったゴールをKリーグでは決めて見せたい」と、得点への意欲も隠さなかった。
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