米国経済の不透明感が広がっている中で、韓国の経済は輸出が好調を示すなど、持続的な上昇を続けている。28日、統計庁と韓国銀行によると、5月中の生産、出荷、設備投資は、いずれも昨年同期に比べて高い増加率を見せているうえ、4月に赤字となった経常収支も黒字に転じた。
統計庁が発表した「5月の産業活動動向」によると、昨年5月に比べて、生産は7.7%、出荷は9.7%増え、設備投資も5.1%増加した。
生産は半導体が20.1%、自動車が17.3%増え、1月の10.0%以後、最も大きな上げ幅を記録した。設備投資も1月(5.3%)以降で増加幅が最も大きかった。
さらに輸出出荷の増加率が13.4%、内需出荷の増加率は8.2%だった4月に続き、5月も輸出出荷(11.9%)が内需出荷(8.2%)より増加率が高くなり、内需を中心に進められてきた景気回復の動きが輸出へ転じる様相を見せ始めた。
また在庫率は67.4%と、4月の69.4%より減り、1980年に在庫率の調査を始めて以来、最も低い数値となった。平均稼働率は76.5%と、前月の77.7%よりやや減少したものの、依然高い水準を維持した。
統計庁の金民卿(キム・ミンギョン)経済統計局長は「すべての実体指標が好調を見せ続けている。しかし、6月は地方選挙などで操業日数が減った上、ワールドカップの影響まで重なり、生産と出荷に影響が出やすい」と予想した。
一方、韓国銀行が発表した「5月の国際収支動向」によると、先月の経常収支は輸出の好調のほか、対外利子と配当金の支払いが減ったため10億4900万ドルの黒字となった。
これは月ベースの黒字規模からみて、最大規模である。今年5月までの経常収支の黒字は、27億4700万ドルで、政府の年間予想値(50億ドル)の半分をすでに上回っている。
金相哲 朴重鍱 sckim007@donga.com sanjuck@donga.com






