◆「再・補欠選挙で必勝」群がる戦雲
ハンナラ党「腐敗清算プログラムは金大統領との偽装決別」
民主党「ハンナラ党は、早くも地域・一党独裁の機運」
野党ハンナラ党は26日、ワールドカップの熱気を同党の国家運営ビジョンに結びつけたとする「アップグレードコリア」プログラムの広報活動を大々的に展開し、「新しい国、新しい希望の創造」「法と原則が生き生きする正しい国づくり」などを強調している。
徐清源(ソ・チョンウォン)代表は、最高委員会で「W杯が、今週末で終われば国民の関心が政治に寄せられるはずだ。国民に感動を与える政治を見せなければ、赤い悪魔が襲ってきたりはしないか、と怖くなる」と話した。
「アップグレードコリア」プログラムの中身は、まだ具体的に示されていない。ハンナラ党は、来月4日と9日の二日間、大学教授、ジャーナリスト、市民団体代表らが参加したなかで、W杯の熱気とエネルギーを国家発展の動力に生かす方法をテーマにした「国民大討論会」を開催し、大統領選での公約と国民運動に発展させていくという計画を立てている。
与党民主党は、W杯を契機に社会の各分野のパラダイムが、生産的かつ未来志向的に変わるべきだと主張している。
韓和甲(ハン・ファガプ)代表は党幹部会議で「W杯を『未来に向けた歩みの始まり』と位置づけるべきだ。わが政治も、一段階グレードアップさせ、国民の信頼が得られる方向に進んでほしい」と述べた。韓代表は「すべての政治争点や形態も、パラダイムが未来志向的に、生産的に、国民統合的な方向に向かうよう、政党活動と政治家の考え方が変わってほしい」と加えた。
民主党も、国運上昇の雰囲気を生かす方法として「韓半島大跳躍プログラム」を準備していることを明らかにした。林采正(イム・チェジョン)政策委議長をチーム長にした「タスクフォースチーム」を構成した。党内には△国民統合△政治のアップグレード△経済の再跳躍△文化体育の先進化などが、プログラムの主な中身になるとみられている。
◆「国民に感動を」言葉の聖さん
ハンナラ党「アップグレードコリア」国民討論会を推進
民主党「韓半島大跳躍」タスクフォースを構成
ハンナラ党は、民主党の「腐敗清算プログラム」を「DJとの偽装決別」だとして、政権の不正に対する攻勢を強めている。
徐代表は「民主党は腐敗不正追放を口にしているが、多くのスキャンダルや息子の不正などの真実を究明する措置を取った上で、言うべきだった。国会が正常化すれば権力の不正に対する国政調査に、民主党は同意しなければならない」と口火を切った。
ハンナラ党は、白宮・亭子(ペックン・チョンジャ)地区の土地の用途変更やパークビュー特典分譲事件と関連し、党レベルで収集した資料をもとに、捜査の不審を追求するため近く検察庁を訪問する予定だ。南景弼(ナム・ギョンピル)スポークスマンは論評を発表し「W杯で結集したエネルギーが政治、社会の各分野でのレベルアップに結びつくためには、何よりも不正腐敗から追放しなければならない」と述べた。
地方選挙惨敗後の党内紛で、ハンナラ党への攻勢を抑えてきた民主党も、戦列を整備し巻き返しに出た。
民主党は同日、「民主党議員の裁判は、1審では全羅道(リョルラド)出身が、2審では忠清道(チュンチョンド)出身の裁判官が裁いた」と、裁判官の出身地域まで取り上げて裁判結果に不満を吐露したハンナラ党の金容鈞(キム・ヨンギュン)議員の発言を集中的に非難した。
韓和甲代表は「この発言こそ、地方選挙で圧勝して数日もたたない時点で、早くも表れたハンナラ党の一党独裁、地域独裁の兆候だ」と非難した。
李洛淵(イ・ナグヨン)スポークスマンは「裁判所の判断まで、その裁判官の出身地域からとらえるゆがんだ見方で裁断するのがハンナラ党の法意識か」と問い返した上で、「最高裁判所の裁判官を経験している李会昌(イ・フェチャン)候補は、我が国の司法府を本当にそう見ているのか、釈明してほしい」と求めた。
尹永燦 朴成遠 yyc11@donga.com swpark@donga.com






