「核のボタンを誤って押すのではないか」
カシミールをめぐるインドとパキスタンの衝突危機は、ひとまず回避されたものの、バジパイ・インド首相の健康が依然として戦争の「雷管」になり得ると、米国の時事週刊誌タイムアジア版の最新号(17日付)が報じた。
同誌によると、今年74歳のバジパイ首相は、肝臓や腎臓、ぼうこうがよくないうえ、関節炎と痛風がひどく、痛み止めがなくてはろくに歩くこともできないという。
ここまで健康が悪化した原因は、バジパイ首相の食習慣にある。彼は、脂っこい料理を好んで食べ、コレステロールが危険値を超えている。医者は、彼に毎日3時間の昼寝を勧めているという。
バジパイ首相は、健康の悪化で精神がもうろうとし、記者らの質問が理解できなかったり、会議で相手の名前が覚えられないなど、周囲の人々を当惑させる時が多いという。さらに、長年の政治仲間で外相のジャスワント・シンの名前まで忘れることがあるという。
最近バジパイ首相に欧米のある外相は「彼はまるで『半ば死んだような(Half dead)』状態だった」と語り、健康が深刻な状態であることをほのめかした。
しかし、インド国内でバジパイ首相の健康問題が公式に取り上げられたことはまだない。彼は依然としてインドの国家安全と外交に関する主要政策を判断し、最終決定を行なっている。
欧米諸国でバジパイ首相の「核決定権」を懸念する声が高まっていることも、まさにこのためだ。
これに対してインド政府は「バジパイ首相は、働く時はしっかりしている」と述べ「昏迷説」を否定している。
河宗大 orionha@donga.com






