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高い成長率が見込まれるデジタル家電

Posted June. 07, 2002 23:10,   

デジタル家電と「ポストPC」産業が、21世紀の韓国経済の「成長エンジン」として急速に浮上している。

7日、関連業界と産業資源部によると、デジタルテレビ、DVDプレーヤー、MP3プレーヤー、セットトップ・ボックス、デジタル・ビデオデッキの5大家電製品の韓国内生産は、2000年の11億ドルから、昨年は15億ドルへと、36%以上の急激な伸び率を示している。

このような傾向は、今後、さらに加速化し、今年は23億ドル、2005年には67億ドルを生産することが見込まれ、年平均42.8%の高い成長率が予想される。

デジタル家電製品の輸出も増えている。昨年、韓国メーカーのデジタル・カラーテレビの輸出は、一昨年に比べて8.7%増えており、今年は輸出増加率が67.3%に上るものと予想されている。第1四半期(1〜3月)だけを見ても、昨年同期比29.0%増加した。

デジタル家電は、米国、欧州、日本などの先進諸国との技術格差がそれほど大きくなく、核心部品では、韓国メーカーが世界的な競争力を持っており、未来の主力産業としての潜在力が大きいと評価されている。

デジタル家電の核心部品に対する韓国メーカーの世界市場でのシェアは、昨年、超薄膜型トランジスタ液晶ディスプレー(TFT−LCD)40.7%、壁掛けテレビの部品であるPDP11.5%、メモリー半導体25.4%などだ。

また、韓国の人口対比超高速インターネットの普及率(2001年基準)は、9.2%と、米国(2.25%)やOECD(経済協力開発機構)加盟国の平均(1.26%)に比べてはるかに高いため、通信と家電が融合した先端製品の開発と成長に有利だと、業界は分析している。

関連業界と政府は7日、ソウル江南区三成洞(カンナムク・サンソンドン)の貿易クラブで「デジタル電子産業発展戦略会議」を開き、辛国換(シン・ククファン)産業資源部長官が出席して、この産業を次世代の中核産業として育成するための方策を議論した。

業界は、昨年19億ドル(世界市場でのシェア5.1%)を輸出したデジタル家電製品を2010年には、輸出額250億ドル、世界シェア20%を達成するという目標を立てた。

これとともに、「パソコンと通信が融合した個人情報端末(PDA)」、「テレビと通信が融合したインターネットテレビ」などの「ポストPC」分野も、昨年の輸出は4000万ドル(世界市場でのシェア0.25%)に過ぎないが、年平均95%の成長を通じて2005年35億ドル、2010年には165億ドルの輸出額を達成し、世界市場でのシェアも15%まで引き上げることにしている。



具滋龍 bonhong@donga.com