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インド・パキスタン互いを非難 アジア首脳会議

インド・パキスタン互いを非難 アジア首脳会議

Posted June. 04, 2002 22:52,   

インド、パキスタンの緊張緩和に向けて、国際社会が仲裁に乗り出しているものの、両国首脳は、カザフスタンのアルマトイで開かれたアジア首脳会議開幕日の4日、舌戦を繰り広げるなど、従来の立場から一歩も引かない態度を見せた。

これに対して米国は、6、7日にアーミテージ国務副長官をパキスタンとインドに送り、さらに8日には、ラムズフェルド国防長官を派遣して、積極的な仲裁を試みる予定だ。

これに先立ち、プーチン・ロシア大統領と江澤民・中国国家主席は、4日夜、アルマトイで両首脳と個別会談を行い、事態の平和的解決を促した。

パキスタンのムシャラフ大統領は、同日、アジア首脳会議の開幕演説で「戦争を望まないが、戦争が起きた場合、断固たる決意で防御する」と述べた。

ムシャラフ大統領は、インドのバジパイ首相とわずか5m離れた会議の席上で「南アジアの住民は、カシミール紛争の解決を促す国連決議案を無視したインドのために、ばく大な代価を支払っている」と非難した。

これに対しバジパイ首相は、パキスタンが核兵器の使用をちらつかせて脅威を与えているとし、パキスタンがこの地域でテロ集団の温床になることを許してはならないと主張した。同首相は、南アジア地域紛争の原因は「国境を越えたテロ」にあるとし、テロや宗教的極端主義を信奉する者を支持しないと述べ、パキスタンを非難した。



金起顯 kimkihy@donga.com