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韓国・ポーランド戦は「スピードの対決」か

韓国・ポーランド戦は「スピードの対決」か

Posted June. 03, 2002 22:21,   

「ワールドカップ(W杯)の共催国、韓国のW杯初勝利は可能だろうか」

4日、釜山(プサン)W杯競技場でのポーランドとの決戦をひかえている韓国サッカー代表チームに対する外国報道は、いずれも同じようなものだ。

AP通信は「W杯に5回出場しても10敗4引き分けの低調な成績に終わっている韓国が今回、勝利を挙げられるかに関心が集まっている。韓国の町々では初勝利への期待が天を突くようだ」と伝えた。

APF通信も「韓国がポーランドを餌食にW杯歴史の創造に乗り出す。強豪ポーランドの壁を破ることは容易なことではないが、いつにもまして期待が高まっている」と報じた。

韓国、日本、中国が試合を行い「アジアの日」と言われる4日、世界のサッカーファンは共催国、韓国の初試合に注目している。

韓国代表チームのヒディンク監督は「ドイツとサウジアラビアの結果(8—0)にみられるように、ヨーロッパとアジアの水準の差は大きい。しかし、私たちは今までヨーロッパの壁を破ろうと努力してきており、十分にポーランドを破れるレベルに達している」と豪語した。

ヒディンク監督が使う切り札は速い側面突破を利用したポーランド守備ラインの焦土化。ポーランドは先月26日に行われた城南・一和(ソンナム・イルワ)との親善試合で、足の速い金大儀(キム・デイル)に立て続けに突破を許すなど、左右のサイドで大きな弱点を露呈した。

とくにフォーバックDFのスピードが大きく落ちた。このため速い足を持っている選手をウィングに投入して攻略すれば、簡単に守備ラインを崩せると判断される。

力とスピードを兼ね備えた薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)と朴智星(パク・ジソン)をスリートップの中央ウィングに投入する理由もここにある。そして、どんな状況でも落ち着きを失わずに高いゴール決定力を発揮する「コウノトリ」黄善洪(ファン・ソンホン)を中央に立ててゴール狩りに乗り出す計画だ。

これまで磨いてきた「韓国式トータルサッカー」で相手をミッドフィールドから圧迫した後、左右のサイドから瞬時に浸透していけば十分に勝算があるというのが、ヒディンク監督の計算だ。圧迫サッカーで中核の役割をするMFは攻撃型に柳想鉄(ユ・サンチョル)、守備型に金南一がそれぞれ配置され、左右側には李乙容(イ・ウルヨン)、宋鍾国(ソン・ジョングク)が投入される。

これに立ち向かうポーランドのエンゲル監督もスピードで対抗するものとみられる。スピードとパワーを備えたツートップにオリサデベとズラフスキを立てて、韓国の抜け目のない守備を崩すと意気込んでいる。

ナイジェリア出身の帰化選手、オリサデベは個人技に優れているうえ、動物的な爆発力を備えており、韓国のDFがもっとも警戒すべき対象。ツートップのパートナーであるズラフスキーも長身(1m83)に、パワーまでを備えている。左右ウィングに投入されるコズミンスキーとクシヌウェクも速いスピードを誇っている。

結局、5人のMFと「スリーバック」が有機的に動く堅固な韓国の守備ラインを崩す方法は、スピードしかないというのが、エンゲル監督の判断だ。

同じく「光速サッカー」を展開する韓国とポーランド。果たしてどっちが笑うのか。



yjongk@donga.com