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「W杯を土台にビッグリーグへ跳躍」

Posted May. 22, 2002 11:31,   

「ビッグリーグに向けた夢が熟しつつある」

サッカー選手にとって、「地球村最高の祭典」W杯は参加することだけでも、非常に光栄なことだ。

韓国サッカー代表チームの最終エントリー23人も、去年から汗だくになって頑張った末に、誇らしい太極マークを付けて夢の舞台であるW杯に出場できるようになった。しかし、一歩進んで、韓国国民の念願であるベスト16入りを果たさなければならない義務感に加え、選手個々人としては、W杯を通じて更なる跳躍を果たしたい欲が湧いてくる。

ヨーロッパのビッグリーグでの大活躍を夢見る安貞桓(アン・ジョンファン、イタリア、ペルージャー)と薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、ベルギー、アンデルレフト)に、車ドゥリ(22、高麗大)、李天秀(イ・チョンス、21、蔚山現代)。彼らが名匠ヒディンク監督の指導を受けて一層アップグレードし、今や「井の中のかわず」から「井の外のかわず」に変身を遂げている。

「テリウス」安貞桓。青雲の夢を抱いて2000年、イタリアセリエAに進出したが、2年目完全移籍は実現していない。懸命の努力を重ねて生き残るために踏ん張ったが、ヨーロッパの壁は高かった。大スターを真似することは通じない。ヨーロッパのサッカーを正確に理解しなければならない。それをヒディンク監督が悟らせてくれた。ヨーロッパで通じる体力や幅広い視野、そしてゴール決定力。安貞桓は16日、スコットランドとの親善試合で高く感じられた「ヨーロッパの壁」を崩して、2ゴール1アシストを演出するなどビッグリーグへの完全移籍のきっかけを作った。

「野生馬」薛鐗鉉。やはりヨーロッパ進出の夢を着実に育てていきたいとして、「ヨーロッパ2部」格であるベルギーリーグに進出したが、うまくいかなかった。マントワプから、よりよいチームであるアンデルレフトに移ったものの、これ以上進展はみられなかった。

グラウンドよりベンチを守るケースが多くなった。負傷という暗礁にまで乗りあげた。

彼を側面で支えてくれたヒディンク監督がいなかったなら、あきらめたかもしれない。

薛鐗鉉は「代表チームに合流したあと、自分も知らない内によくなった。今や、やればできるという自信を得た」と話した。

車ドゥリは父の「車ブーム」車範根(チャ・ボングン)の後を継いで、ヨーロッパ派になりたい夢を育てている。代表チームに初めて抜てきされた時は、ただスピード感と力のある選手に過ぎなかった。しかし、周囲の非難を押し切って、ヒディンク監督が厳しく訓練させ、今や「少し鍛えれば、ヨーロッパでも通じる」との評価を受けている。

このほか、イタリア舞台への進出を図ったが、Kリーグに残留した李天秀(イ・チョンス)、そして「ヒディンク師団の皇太子」宋鍾国(ソン・ジョングク、23、釜山アイコンス)も、海外でプレーできるレベルに達したと評価されている。

ヒディンク監督は「代表チームの選手が今や、世界的な選手に比べてもそん色ないぐらいに成長した。全世界が注目する今回のイングランドとフランスとの親善試合、そしてW杯舞台は選手にとっては絶好の機会だ。印象的なプレーを披露すればよい結果が得られるだろう」と豪語した。



梁鍾久 yjongk@donga.com