金大中(キム・デジュン)大統領の三男、弘傑(ホンゴル)氏が未来都市環境代表の崔圭善(チェ・ギュソン)被告と企業経営者らから受け取ったカネが、確認された金額だけでも20億ウォンにのぼるとは、驚きを禁じえない。弘傑氏が、崔被告が仲介するまま利権に介入し、代価を手にしたことが明らかになった。
検察の捜査の進み具合によって、今後弘傑氏が受け取った「黒いカネ」の額がさらにどれだけ増えるかは分からない。弘傑氏は米国で不相応にぜいたくな家に住み、豪華な乗用車に乗り、飛行機の特等席に乗ってロサンゼルスとソウルを頻繁に往復していた。その資金の出所がやっと明らかになるわけだ。多くの人々がリストラで仕事を失い、苦痛を受けている時、口利きをして受け取った金で豪華な生活を楽しんでいたとは、大統領の息子の倫理意識がどうしてここまで堕落したのか、ため息が出る。
息子が危険極まりない人物と交わり、とんでもないことをしでかしている間、金大統領はいったいどんな報告を受け、どのように対処していたのか聞いてみたい。国家情報院が、崔被告と弘傑氏の危険な関係について詳しい報告をしたにもかかわらず、弘傑氏は崔被告の連絡を受けてロサンゼルスから国家情報院に逆風を送りこんだ。李信範(イ・シンボム)前議員が豪華住宅を暴露した時からでも、弘傑氏の周辺を徹底的に注意していたならば、ここまで不正は広がらなかっただろう。
金大統領は、前大統領からの教訓を生かせず、弘傑氏の不正に対し安易で不十分な対処しかできなかったという批判を避けられない。大統領府が弘傑氏を制御することはおろか、間接的に手助けしたのではと疑いたくなる。李姫鎬(イ・ヒホ)大統領夫人は、ポスコの劉常夫(ユ・サンブ)会長に弘傑氏に会うよう電話をしたのかどうかをはっきりと述べるべきだ。
金大統領夫婦は、相次いで起こる息子関連の不正事件で苦痛の日々を過ごしているという。しかし、大統領の息子の不正事件が相次ぎ、落ち着きを失った国に住む国民も、これ以上我慢できない。こんな国でいいのだろうか。






