京畿道安城市(キョンギド、アンソンシ)と、隣接する忠清北道鎮川郡(チュンチョンプクト、ジンチョングン)で、口蹄疫(こうていえき)に感染した豚が見つかり、畜産農家の人々は、またも苦痛の日々を送ることになった。2年前にも口蹄疫が発生し、1兆ウォン以上の経済的損失を被ったが、今回の事態で、被害がどれほどになるか、まさに国を挙げて頭をかかえる問題である。
畜産農家は、前回の口蹄疫発生以来、肉類輸出の本格的な回復に向けて、これまで飼育頭数を増やすなど、万全の備えをしてきた。それだけに、今回の事態は衝撃的である。そのうえ、観光客の増加が期待できるサッカー・ワールドカップを目前にして、第1種家畜伝染病が発生するとは、国民にとっても不運なことだ。
口蹄疫は、驚くほど早く伝染するため、この家畜の疾病が防げるかどうかは、初期の防疫の成否いかんにかかっているというのが、専門家の意見だ。政府は一日も早く調査を実施して、伝染経路を把握し、防疫作業に力を入れなければならない。
感染していない地域への予防教育活動も、迅速に全国的に拡大・実施すべきである。急を要する国家の大事であるため、防疫作業には、軍や警察が必要な装備や要員を提供することはもとより、専門知識が豊富な肉類加工会社や販売会社も、積極的に協力することが求められる。
すでに流通している肉類は、口蹄疫とは関係なく、それを食べても人間には感染しないので、一般の消費者が、あまりに過敏に反応することは望ましくない。過去の記録によると、口蹄疫発生直後、肉類の消費が急減している。この場合、1次的に打撃を受けるのは畜産農家だが、2次的には、その被害が全国民に回ってくるという事実を自覚すべきであろう。肉類の消費を拡大することは、畜産農家と苦痛をともに分け合う道でもある。
2年前に口蹄疫が発生した際、初動段階で效果的に鎮圧して被害を最小限に抑えたと、国際機構から評価を受けた。その経験を生かして、今回も抜かりのない対策で、口蹄疫を速やかに撲滅することを国民みなが期待している。






