Go to contents

[社説]大統領府は「スパイ映画」の主役か

[社説]大統領府は「スパイ映画」の主役か

Posted April. 22, 2002 09:45,   

金大中(キム・デジュン)大統領の3男の弘傑(ホンゴル)氏をバックに、各種の利権に介入した容疑で逮捕された崔圭先(チェ・ギュソン)容疑者が逮捕状実質審査で述べたことが事実なら、現政権はもはや政府としての大義名分を得ることは難しいだろう。崔氏は「大統領府の李某秘書官が、大統領府の会議の結果、密航させることに決め、釜山(プサン)に密航の準備をしておいた、と言ったと、崔成奎(チェ・ソンギュ)前課長が私に伝えた」と陳述した。しかし、密航の話をしたという大統領府の秘書官は、そんな話をした覚えはない、と否定しており、その話を伝えた警察庁特別捜査課の崔成奎前課長は海外に逃避中で、疑惑ばかりが大きくなっている。

これまでに起こったことが、常識的にも納得できない状況なだけに、崔氏の発言を「スパイ映画のような話」だと見過ごすわけにはいかない。崔氏の不正にかかわった崔前課長の海外逃避をみてもそうだ。1週間に4ヵ国を経由して一昨日ニューヨークの空港に到着した崔前課長は、通常使用される出口ではなく、特別通路から悠々と抜け出したという。彼の帰国を促すために待機していた韓国総領事館は無駄足を踏むことになった。

崔前課長は、韓国の警察が米国の空港当局に何の要請もしなかったのに「詳細入国審査対象者」に分けられ、3時間程の調査を受けたという。米国側はその後、ニューヨーク総領事館の警察駐在官の面談要請を拒否し、崔前課長が特別通路から出るように「配慮」したというのだ。韓国側の「見えない手」がなかったなら、常識的には考えられないことだ。誰かが崔前課長の海外逃避に介入して、密かに手を貸していると疑わざるを得ない。

「崔成奎逃避疑惑」の真相を明白にしないまま、大統領府側が「崔圭先に密航を勧めていない」と否定しても、国民は信じられようか。二人の崔氏がぐるになっているだけになおさらである。この問題を解決しなくては、健全な国家は期待できない。