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大学街で珍しくなくなった同棲

Posted April. 03, 2002 09:30,   

昨年10月、延世(ヨンセ)大学一般教養講義「現代社会と精神の健康」の時間。「婚前の性関係はいけないと考える学生は手を挙げてごらん」という教授の問いに、60余人の受講生のうち男子学生たった1人が手を挙げた。これに対し教授が「この人は正常ですか。異常ですか」と問いかけると、学生達はひとしきり笑った。

これは大学街での性意識を示す1場面だ。

独身者が増え離婚が増加するなど、結婚に対する社会的価値が変わりつつある中、大学生たちはすでに婚前の性関係や同棲をこれ以上特別な目で見なくなった。

過去には結婚していない男女が一緒に住むことが恥ずかしいことと見なされたが、最近は教育水準の高い層を中心に同棲が広がり、自然なこととして受け入れられている。

高麗(コリョ)大学の学報「高大新聞」が最近、高麗大生260人を対象にアンケートを行い、1日発表した結果によると、10人中7人が同棲に対して肯定的考えを持っていて、100人中5人が同棲を経験したことがあることが分かった。

ソウル新村(シンチョン)で同棲して2年目のY大生イさん(22)とE大生シンさん(20)。付き合ってから6カ月になった日、地方出身のシンさんがイさんのワンルームマンションに引っ越してきて同棲が始まった。両家の親は同棲の事実を知らないが、周りの友達は知っている。

大学生の同棲は、生活費節約など便宜のために始めるのが殆ど。海外研修などで異性の友達と時限付きで契約恋愛するケースもある。海外に行った学生は、言葉を早く覚えるために現地人と同棲するケースも多い。

ソウルのある大学の地方キャンパスに通うJさん(29)は、ガールフレンドLさんの家庭が経済的に苦しいことを知り、生活費も節約し好きな人とも一緒にいられるという理由で2年間同棲していたが、最近親の反対にあって別れた。

彼らは「同棲=性」として受け入れる社会的雰囲気に対して露骨に不満を表している。同棲した結果自然に性関係を持つのであって、性関係そのものが目的ではないという。

梨花(イファ)女子大社会学科の咸仁嬉(ハム・インヒ)教授は「最近の大学生は、男と女を差別して作用していた二重の性規範を認めない。今後同棲が韓国社会のライフスタイルとして定着するためには、同棲の社会的正当性を確保する一定の法的装置が必要だ」と話している。



kimsunmi@donga.com