ワールドカップ(W杯)、あと残すことろ二ヵ月。この間に韓国サッカー代表チーム「ヒディンク師団」は果たしてどのような戦力強化策でベスト16入りの念願を成し遂げられるのか。韓国サッカー代表チームは12日再び招集され、残りの期間の最後の点検に入る。
▲体力訓練の結果は?
韓国にとってお手本はポーランドと日本の試合。日本の善戦を見守ったサッカー専門家の意見は「日本の全方位圧迫には、ポーランドのいわゆる「ヨーロッパ式のサッカー」もお手上げだったというのが大方の見方。90分間終始、相手を攻め込む試合スタイルには、ヨーロッパチームも太刀打ちできなかったと分析している。ヒディンク監督が強調してきた「体力訓練」が説得力を得られる結果となったと言える。だからといって、現時点でサッカー代表チームの体力訓練が「最大の効果」をあげているのかについては、疑問を抱いている。ヒディンク式の体力訓練が望ましいということでは共感を得ているが、時間的余裕があった去年を無駄にし、時間がないという批判もある。フィンランド、トルコ戦で韓国のMFが最後まで「確実に」圧迫していったのかについては、未だに反論の声が多い。
▲安定した守備力?
洪明甫(ホン・ミョンボ)が加わった韓国の守備はおおむね合格点。代表チームの朴ハンソコーチは「 洪明甫が守備ラインに加わってから、韓国守備が安定を取り戻している」と話した。朴コーチは「とくに選手間のコミュニケーションが円滑に行われていることを、欧州遠征訓練の成果として挙げられる」と語った。 洪明甫を中心にした韓国代表チームの「スリーバック」システムが定着したと言える。このように、 洪明甫を軸とした守備が安定を取り戻したのは、何よりも心理的影響が大きい。
ベテラン、洪明甫の陣頭指揮のもとで、選手が落ち着いて自分の実力を発揮している上、コミュニケーションも一層よくなったと評価されている。問題は中央守備が実質的なプレーメーカーの役割を果たす現代の圧迫サッカーで、洪明甫がどれほど、攻撃の活路を生み出せるかである。
▲組織力の強化が最大の課題
最近、欧州遠征訓練を通じて、MFと守備の組織力は合格点を得た。問題は攻撃の組織力。歴代W杯の際に決まったゴールの85%が、最後方の守備ラインから5回のパス以内で決まったことを考慮すれば、未だ補完すべき点が多い。ヒディンク監督が訓練の時に「ワンツータッチ」を注文のように叫んでいるのも、このためだ。
尹晶煥(ユン・ジョンファン)がある程度自分の役割を果たしたが、プレーメーカーと最前方OF間の有機的なパスワークも依然として解決すべき課題となっている。
朱性元 swon@donga.com






