野党ハンナラ党の洪思徳(ホン・サドク)議員が11日、大統領選挙前の集団指導体制導入と李会昌(イ・フェチャン)総裁の退陣を要求し、離党の可能性を示唆する一方、崔秉烈(チェ・ビョンヨル)副総裁が李総裁の側近問題を指摘したことで、同党の内紛が深刻化している。
洪議員は国会議員会館で記者会見を開き「5月の党大会で集団指導体制を即導入して、すでに離党した朴槿惠(パク・グンヘ)議員が復党する道を開き、他の議員らのさらなる離党を防ぐべきだ」と主張した。
同議員はまた「このことを実現するために、李総裁が党務の一線から退く代わりに事実上の首席副総裁である崔秉烈副総裁が総裁代行を務めるべきだ」と話した。また、離党の可能性については明確な言及をしていないが「この世で金でできないことがあることを1000万の市民に立証したい」と話し、離党後ソウル市長選挙に出馬する可能性をちらつかせた。
同党の李富栄(イ・ブヨン)副総裁も記者懇談会で△「総裁団」が総辞職した後の非常対策機関の設立△ソウル市長選候補の党内選問題の原点再検討△6月の地方選以降の大統領選候補党内選の実施、などを再三要求した。
崔秉烈副総裁は洪議員の会見について「今は党の団結が重要だ」と反対の考えを明らかにした上で「朴槿惠議員の離党の際、党の公式ラインは包容論を提起したが、李総裁の一部の側近と非公式ラインが『離党しても関係ない』という態度を示したせいで、党がこのような状況になった」と李総裁の側近に対する問責を要求した。
これを受けて、李相得(イ・サンドク)事務総長は緊急の党3役会議を開き「民主的手続きによって決定した党の統一見解について総裁の不在中に問題を提起するのは遺憾だ」と話した。
宋寅壽 issong@donga.com · 朴成遠 swpark@donga.com






