全国鉄道労組と韓国発電産業労組の公共部門の労組が連帯ストに入って2日目の2
6日、韓国労働組合総連盟(韓国労総)と全国民主労働組合総連盟(民主労総)の
公共連盟は、鉄道庁および発電会社との交渉を再開したが、解雇者の復職問題など
敏感な懸案がネックとなり、意見の歩み寄りをみることができなかった。
鉄道は、首都圏における電車の運行率が68.2%に止まるなど、全国の列車運
行率は54.3%で、ストの初日とあまり変化がなかった。このため、仁川(イ
ンチョン)と水原(スウォン)などから電車で通勤していた首都圏在住のサラリー
マンや列車の利用客らは、昨日今日と大きな不便を余儀なくされた。
とりわけ、ソウルにある一部の駅では、人ごみに押されお年寄りなどが倒れるな
ど、安全事故も発生した。しかし同日、かなりのサラリーマンたちが朝の通勤時
間を早めたり他の交通手段を利用したため、混雑は前日より少なかった。
鉄道労組から交渉権を譲り受けた韓国労総の李南淳(イ・ナムスン)委員長ら代
表は同日、ソウル汝矣島(ヨイド)で開かれた労使政委員会で、孫鶴來(ソン・
ハクレ)鉄道庁長官らと発電労組の交渉を代行している民主労総の公共連盟代表
団は、発電会社の使用者側とソウル明洞(ミョンドン)のロイヤルホテルで、そ
れぞれ交渉を再開したが、夜遅くまで難航した。
一方、民主労総はこの日の午後、ソウルの宗廟(ジョンミョ)公園で「ゼネスト
の勝利に向けた決議大会」を開催するなど、この日全国22の都市では午後1時
から5時まで、現代(ヒョンデ)自動車など傘下単位労組の組合員およそ10万
人(労働部集計万人)が参加する時限付きの同調ストを展開し、政府が事態の収
拾に乗り出すことを求めた。
なお、鉄道労組の組合員4000人余りは、2日連続建国(コングク)大学で徹
夜の座り込みを続けたが、同日午後4時半現在、914人が篭城から離れた模様
だ。金在吉(キム・ジェギル)鉄道労組委員長は同日昼頃、篭城中の組合員に対
し、家族を建国大まで集結させるよう指示した。
発電労組の組合員3000人余りが徹夜で篭城を続けているソウル大学には、同
日ストに加わった社会保険労組の組合員、およそ1700人が合流した。
leej@donga.com