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イスラエル・パレスチナ紛争さらに拡大

Posted February. 22, 2002 09:32,   

イスラエル軍は21日、戦車を前面に押し出してガザ地区に進入、パレスチナの放送局を爆破し難民キャンプを攻撃、およそ30人の死傷者が発生した。イスラエル軍がガザ地区に進入したのは、流血事態の発生から17カ月ぶりのこと。

パレスチナ側は、イスラエル軍が同日未明、ガザ地区東部にあるパレスチナ・ラジオ・テレビ放送公社に乱入し建物を爆破したと発表した。放送局の建物は完全に崩壊し、この過程で2人が重傷を負った模様。

イスラエル軍はまた、ガザ地区南部のラパにある難民キャンプ2ヵ所を攻撃、住民5人が死亡し、およそ30人がけがをした。この際、イスラエル海軍の艦艇はパレスチナの警察署に向かって機関砲を乱射した。またイスラエル軍は、ヨルダン川西岸にあるパレスチナ暫定自治政府のアラファト議長の執務室を狙ってミサイル4発を撃ち込んだ。しかし、死者は出なかったとされる。

一方、バウチャー米国務省スポークスマンは「アラファト議長とパレスチナ当局は暴力とテロを中止させるため、強力で断固たる行動を取るべき」だという認識を強調した。