「マスコミがすばらしい決定をくだすのに大きな助けとなった。これは非常にプラスの部分だと思う」
フィギュアスケート・ペア種目の「判定不正」に関連して、16日、国際オリンピック委員会(IOC)と国際スケート連盟(ISU)は、ロシアとカナダ両国に共同金メダルを授与することに決定した後、ISUのチンクワンタ会長は米国のマスコミにこのように「感謝」した。まるで「マスコミでなかったら、間違いに気づかなかったかも知れない」というふうだ。
チンクワンタ会長のことばどおり、ソルトレーク冬季五輪に大きな打撃を負わせた今回のスキャンダルが、両国に金メダルを授与する「ウィン・ウィン」で終わったことはまさに「マスコミの勝利」だった。12日に判定が出た後、米国のマスコミは連日トップニュースで判定のミス・ジャッジを一つひとつ指摘して、大々的に取り扱った。
米マスコミが「判定への不満」を「判定不正」に浮き彫りにさせたことは、間違った判定が旧共産主義国家の談合で始まったことを証明したいがためだった。あいにく、ロシアに勝利を与えた審判の出身国家がロシアをはじめ、ポーランド、ウクライナ、中国、フランスだった。
結局執ように追及する米マスコミが、IOCのロゲ会長やISUのチンクワンタ会長に大きな負担として働いた。とくに、昨年サマランチ前会長の後継者としてポストについたロゲ会長は、会長に就任以来初めての五輪だけに、五輪の名誉が傷つけられるのを黙って見てはいられなかったのだろう。
だが、ロシアでなく、自国の選手が不正な金メダルをとっても米マスコミがこのように執ように追いつめただろうか。米国のケーシー・フィッツランドルフは12日のスピードスケート・男子500メートルの1回目レースで、スタートを先にしたことで五輪新記録を立てた。スロービデオではスタートする前に手が先に動き、「不正スタート」。2回目のレースでは34秒81の低い記録だったが、1回目のレースで時間を稼いだおかげで合計タイムは1分9秒23。世界記録保有者である日本の清水宏保より0.03秒早く、金メダルを獲得した。これに異議を唱えた米マスコミはどこにもいなかった。
今回の冬季五輪での米マスコミは、「身内の肩を持つ」ように自国の選手には非常に寛大で、外国の選手には辛らつだった。
金相洙 ssoo@donga.com






