大阪府警は25日、00年12月に経営破たんした在日韓国人系最大の信用組合「関西興銀」の前会長、李熙健(イ・ヒゴン、84)容疑者と長男で前副会長の李勝載(イ・スンジェ、54)容疑者、前理事長の李正林(イ・ジョンリン、61)容疑者ら、旧経営陣7人を背任容疑で逮捕した。
警察によると、李前会長らは、97年9月から11月まで、回収の見込みがないと知りながら、系列のゴルフ場経営会社「コマ開発」へ、無担保で20億円を融資した容疑。警察は、無担保融資額が総額55億円に達することを突き止め、残り35億円についても背任容疑を適用するため、証拠を集めている。
コマ開発は、奈良県月ヶ瀬村のゴルフ場「KOMAカントリークラブ」を経営し、李前会長が昨年3月まで会長を務めた。コマ開発は、韓国の新韓銀行からも96年に70億円の融資を受け、このうち38億円だけを返済した。同ゴルフ場の担保価格は、コマ開発が事実上倒産した昨年4月時点で、約30億円しかなかったという。
ksshim@donga.com






