
ヒディンク監督が一年前、韓国代表チームの指令塔に就いてから、一度でも実践に起用され、テストを受けたことのある選手は、合わせて56人。このうち140日後に迫ってきたサッカーの2002年ワールドカップ(W杯)の本大会出場のエントリーに名前が載った選手は、23人に過ぎない。代表チームの主力メンバーの座を獲得することは、それこそ至難の技である。
10日、米サンディエゴのヒックマンフィールドで行われた韓国サッカー代表チームの新年初の練習は、前日長時間にわたって飛行機に乗り、疲れがたまっているにもかかわらず、活気にあふれた雰囲気の中で行われた。前日、到着後休息を取った選手たちは10日、ぐずついた天気にもかかわらず皆が軽やかな調整で練習に専念した。
1時間20分にわたって行われた10日の練習は、ヘディングシュートとパスの練習で固くなった体をほぐすぐらいの軽いものだったが、選手たちは終始真剣な表情を変えなかった。しきりに「グッド」を叫んでいたヒディンク監督が「長い休息を取ったが、皆、体の調子がよい」と誉めてやまなかったほど。
選手たちがこのように回復練習に最善を尽くしているのは、今回の北中米ゴールドカップ大会がW杯出場の「ベスト11」を決める事実上の「最後の舞台」になるためだ。
これまでの練習を通じて、すでにベスト11に入ったと評価されている選手はもちろん、他の選手も、今回こそベスト11の名簿に自分の名前を載せると意気込んでいる。
とくに金秉址(キム・ビョンジ)、崔龍洙(チェ・ヨンス)、黄善洪(ファン・ソンホン)などの「ベテラン」をはじめ、崔兌旭(チェ・テウク)、車ドゥリ、朴智晟(パク・チソン)など「若い血」の決意は格別なものがある。
目立つプレーでヒディンク監督の信頼を得て、去年末、米国戦を通じて再起の土台を作ったGK金秉址は、この日、真しな姿で反発力と回転力にすぐれているW杯の公認球、ピバノバを体で防御し、ヒディンク監督の注目を集めた。
また、しばらく代表チームから外れ、日本のJリーグでの大活躍を足がかりに、去年9月のナイジェリア戦から実力を発揮しはじめた崔龍洙も、代表チームのリーダーといえる黄善洪とワントップの座をめぐって善意の競争を展開している。黄善洪も負傷でベンチに座っていた98年フランスW杯の悪夢を思い浮かべて最後になるW杯出場の機会を逃せない立場だ。
昨年末、ヒディンク師団の期待主に浮上したチェ・テウッは、剃髪で「潜在的ライバル」薛鐗鉉(ソル・ギヒョン)と安貞桓(アン・ジョンハン)の知名度に「無力示威」を行っており、最近、金南一(キム・ナムイル)の上昇ぶりに戸惑った朴知晟も、決然とした態度を取っている。また、 車ドゥリも、お父さんの車範根(チャ・ボングン)前監督など両親がTVの解説と応援を兼ねて米国に飛んできたため、これに大いに勇気づけられている様子だ。
これまで、ベスト11を早期に確定していないとの批判を受けながらも、黙々と「自分の道」を歩んできたヒディンク監督。チーム内の競争を通じて、最強のチームを作ろうという彼の構想は、代表チームの変わった練習の様子にはっきりと現われている。
鞖克仁 bae2150@donga.com






