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[社説]金大統領は必ず約束を守らなければならない

[社説]金大統領は必ず約束を守らなければならない

Posted January. 04, 2002 09:07,   

金大中(キム・デジュン)大統領が、一昨日の新年の挨拶で、党の問題には介入せず、「政党づくり」にも関与するつもりはないとした約束は、必ず守らなければならない。それがまさに政治の発展と国家のためだからだ。

歴代の大統領たちが、退任を目の前に後継者や次の政権に干渉して、政界に影響力を行使しようとしたことが、かえって混乱をもたらす結果となり、国民の手厳しい批判を受けて、あえなく退いた過去の経験を、改めて語る必要もあるまい。彼らは、任期末の国政の締めくくりはそっちのけで権力だけに執着し、結局は求心力の低下を招いた。

金大統領が、約束どおり、いったん政党政治から超然とした立場に立ち、経済問題やサッカー・ワールドカップ(W杯)、地方選挙や大統領選挙など、国家的な行事に最善を尽くして退く態度を見せるならば、今までとは違う評価を受けるだろう。そうすることが、旧態依然とした政治慣行を脱皮できる道なのだ。

まず金大統領は、自らの約束を守るために、絶え間ない努力をしなければならない。生涯を野党政治家として歩んできた金大統領だからこそ、だれよりも権力への執着が強くなるかもしれない。歴代の大統領の場合も、任期末になれば、自然に権力の低下現象が発生し、そうなれば知らず知らずのうちに、さらに権力に執着するという悪循環を見せた。しかし、金大統領は、もはやそのような雰囲気を自ら断ち切り、その言葉どおり、残りの任期の間、次期政権がスムーズに国政を営める跳躍台をみがくことだけに専念しなければならない。

金大統領の周辺も「金心」(金大統領の支持)への幻想を捨てなければならない。与党民主党は今、し烈な党内競争を繰り広げている。大統領候補者らは、みな「金心」を追い風にする誘惑を強く受けるだろう。今後「金心」の居場所をめぐる根拠のない噂が出回る可能性が高く、そうするうちに、金大統領は意に反して、党内競争の舞台に引き出されるかもしれない。早くも民主党内部では、金大統領の意とは関係なく「金心」の動向がささやかれている。金大統領が、周りの高官に格別に神経を払い、少しでも誤解の余地のある言葉や行動を自制しなければならない理由もまさにここにある。

金大統領が新年の約束を守ることは、時間が経つにつれて困難になる恐れがある。国内外の環境は、より一層複雑に展開するであろうし、求心力の低下が加速化することも否めない。そのためにも、自らの約束を守ろうとする金大統領の意志と決断が、何よりも重要だという点を国民は強調せずにはいられないのだ。