ブッシュ米大統領は、26日、イラクと朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に対し、大量破壊兵器の査察に向けた国際査察団の入国を受け入れ、大量破壊兵器の開発と拡散を中断することを求めた。
ブッシュ大統領は、ホワイトハウスで開かれた記者会見で「イラクのフセイン大統領が、大量破壊兵器を開発していないことを立証するには、国連査察団の査察活動を改めて受け入れなければならない」と語った。
ブッシュ大統領は、さらに「北朝鮮も査察団の入国を許可することを求める」とし「米朝関係を改善するには、大量破壊兵器を開発しているかどうかを知る必要があり、北朝鮮は大量破壊兵器の拡散を中断しなければならないという点を明言してきた」と述べた。
そして「いかなる国であれ、他国へのテロ行為に使用される恐れがある大量破壊兵器を開発する国は、それ相応の責任を問われる」と警告した。
フライシャー大統領報道官は、ブッシュ大統領の発言について「イラクと北朝鮮にどのように対処するかについては、昨年の大統領選挙キャンペーン以来これまでの2年間述べてきたことを繰り返したに過ぎない」とし「新しい政策を提示したり、アフガニスタン軍事作戦後の計画を示唆するものではない」と説明した。
同報道官は、さらに「ブッシュ大統領は、3月に韓国の金大中(キム・デジュン)大統領がワシントンを訪れた際にも、北朝鮮の大量破壊兵器について同様の発言をした」とし、「今回の発言は、北朝鮮とイラクに対する米国の従来の方針を再確認したもので、米国の歴代大統領も、この2国に対しては強硬に発言してきた」と述べた。
一方、ケリー米国務省東アジア太平洋担当次官補は、同日、韓米日対北政策調整監督グループ(TCOG)会議に先だち、サンフランシスコで開かれた韓米対北政策協議で、このような査察要求が「従来の対北政策の変化を意味するものではない」と明らかにし、「アフガン戦争後、北朝鮮が次の標的になり得るとしたニューヨークタイムズの報道は、憶測に過ぎない」と語った、と韓国外交部当局者が伝えた。
ケリー次官補は「ブッシュ大統領の発言は、米国の対北政策の変化を意味するものではなく、単に従来の方針を再確認したものだ」としながらも「今年3月の韓米首脳会談以来、ブッシュ大統領が記者会見で明らかにしてきたように、大量破壊兵器の開発および拡散が中断されなければならないという従来の脈絡で理解してほしい」と説明した。
李鍾鎡 eligius@donga.com






