三星(サムスン)サンダーズの金ヒソン(28)は、昨シーズンを前に兵役を終え「除隊してから怠けている」と言われるのがいやで、コートの中を縦横無尽に走り回った。結果はチームの優勝。
金は、チームが大会2連覇を狙っている今シーズン、一層忙しくなった。昨シーズン、シックスマン賞を受賞するなど、チーム優勝の立役者として活躍した後輩カン・ヒョックの入隊で、一人二役を余儀なくされた責任感から、一時もコートを離れることができなかった。今年8月に米国で行われた訓練キャンプの祭には、練習試合の度に平均20点以上の得点を挙げるのは勿論のこと、実戦さながらの働きぶりで、一見拍子抜けしかねないキャンプの雰囲気を主導していった。三星がカン・ヒョックの不在にも拘らず、ベンチメンバーの威力が昨年より落ちていないと自信するのも、実はこの金ヒソンへの信頼があるからだ。
金ヒソンは13日、対SKビックス戦の第4クォーター。猛スピードで追い上げてきたSKビックスに対し、止めをさすかのように3つの3点シュートで、チームの勝利を確実なものにする一方、コーチ陣の信頼に答えた。今シーズン6試合に出場し、一試合あたり平均15.4分間プレーして5.8得点を記録する活躍を見せた。昨シーズン中、一試合あたり平均11.26分間のプレー時間で3.5得点を収めたことに比べれば、出場時間またチームの貢献度の面で比較にならないくらいだ。
元来金ヒソンのポジションはフォーワード。しかし、ベンチを守る時間の方が多い今となっては、状況に応じて如何なるポジションもやりこなさなければならない。一言でいうと、オールラウンドプレーヤーにならなければならないのだ。この役柄において、実力と経験の上から国内の選手のうち、金ヒソンの右に出るものは殆どいない。プロ元年の97年、チームの顔ことムン・キョンウン(現在のSKビックス)の入隊によるブランクを一人で埋め合わせながらボールの配給から守備、シューター役までこなせるほど万能選手として活躍した経験があるためだ。
三星のアン・ジュンホコーチが「ポイントガードとシューティングガード、フォーワードなど全てのポジションを消化できる一方、攻守能力を兼ねた稀に見る選手だ」と金ヒソンを評価するからには、それなりの理由があるわけだ。
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