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薛鐗鉉、目覚しい成長

Posted November. 14, 2001 13:32,   

「ヨーロッパのビッグリーグでもなかなか見られないプレーだ」。

10日、ソウル上岩(サンアム)ワールドカップスタジアムのオープンを記念して行われた韓国対クロアチアの評価戦を観戦していた英国の著名なサッカーコラムニスト、ロブ・ヒューズ氏は、「韓国のロナウド」薛鐗鉉(ソル・ギヒョン、22、ベルギー・アントワープ)のプレーに感嘆詞を惜しまなかった。ストライカーとして基本的資質を備えている上に全体的なプレーを読み取り、どう動くべきかを把握しているという意味だった。

その通りだった。ベルギー2部リーグから1部に移って以来、グラウンドに出る機会が少なくなったとはいえ、薛は確実に何かが変わっていた。

薛の「変身」をうかがわせたのが、まさに10日の試合でのプレーだった。

薛は、前半45分ペナルティーエリア右側で相手守備手2人につかれる、右足でボールを後方へトラップして方向を変え、左足で驚異的なシュートを放った。ボールは左側ゴールポストをかすめて外れたが、ヨーロッパ最高の選手にもなかなかできないプレーだと評価された。ビッグリーグでも左足と右足を自由自在に使いこなす選手が稀だからだ。

これだけではなかった。薛はこの日、相手方守備陣を追いやり、韓国の攻撃の火ぶたを切った。守備陣にしつこくマークされボールのトラップが安定しなかったが、常に守備手2、3人を周りにつけていた。結局、これは韓国チームの攻撃ラインに活力を吹き込む結果となった。

後半18分の崔兌旭(チェ・テウク)の先制ゴールも、薛のこのようなプレーがあったからこそ可能だったと専門家らは分析している。

李天秀(イ・チョンス)が左側からセンタリングを上げている時、薛はゴールエリアで守備手2人をペナルティーエリアの左側外郭へと誘い出していた。このおかげで安貞桓(アン・ジョンファン)がボールを受け取りパスを回した時、ゴールエリアの中央がオープンスペースになっていたのだ。その結果、崔が安のパスを受け取り、容易に先制ゴールを奪うことができた。

韓国サッカー代表チームのヒディンク監督がヨーロッパで薛を見た時「グラウンドではなくベンチを暖めているばかりで心配だ。私がトレーニングさせたほうがよさそうだ」と憂慮したが、これは「杞憂」に過ぎなかった。これまで薛は疲れ知らずの体力とずば抜けたスピードで、絶えずヨーロッパの高い壁に挑んでいた。

もちろん、薛はまだボールトラップが未熟で攻撃テンポが乱れることが多く、出場機会に恵まれなかったためゲーム感覚が鈍っているのも事実だ。しかし「広い所に放たれれば変わる」ということを、韓国代表チームに合流して以降、如実に示している。



yjongk@donga.com