与党民主党が23日、警察の情報報告書流出事件と関連して請求した逮捕状が棄却された済州(チェジュ)警察署の任建敦(イム・コンドン)警査と野党ハンナラ党済州道支部の金見澤(キム・キョンテク)組織部長を最高検察庁に告発することを決めたが、ハンナラ党は「司法の域を超えた発想」だとして強力に非難した。
▲民主党の告発決定〓民主党は党の4役会議で「党のデマ根絶対策委員会委員らが22日、済州道警察庁を訪問し調べたところ、問題の報告書はハンナラ党の要請を受けた作成者が主観的評価に基づいて作った虚偽の報告書だった」との見解で一致し、二人を24日中、虚偽公文書の作成および行使の容疑で最高検察庁に告発することを決めた。
デマ根絶対策委員長の鄭東泳(チョン・ドンヨン)最高委員は「現場調査を通じて文書が主観的に虚偽で作成された報告書であることを確認したゆえに、任警査に対し告発措置を取るのが望ましいという結論を下した」と明らかにした。
李明植(イ・ミョンシク)副スポークスマンは、また「李会昌(イ・フェチャン)総裁はハンナラ党が注文し生産した虚偽の報告書を、ハンナラ党の議員が国会で政治攻勢の材料にしようとしたことを事前に聴いて知っていたのかどうかを明らかにすべき」だとし問い詰めた。
▲ハンナラ党の反発〓ハンナラ党の張光根(チャン・クァングン)首席副スポークスマンは論評を出して「与党は、任警査などに対する令状が裁判所によって棄却されたことに当惑したあまり司法部の権威まで踏みにじっている」として非難した。
張副スポークスマンは、また「民主党が25日の再選挙・補欠選挙を控えて無理やり論難の火種を生き返らせるためとんでもないことを問題視している」という見方を示したうえで「結局、政府与党が頼れる所は検察だけだという意味だ」と述べた。
権哲賢(クォン・チョルヒョン)スポークスマンは「任警査などに対する令状が棄却されたのは、警察が無理な捜査をしていたことを裏付けたもの」だとし、「深夜にハンナラ党・済州道支部事務室への押収捜索を企画および指揮した責任者を摘発し処罰せよ」と求めた。
権スポークスマンは「今回の事件の本質は民主党の金弘一(キム・ホンイル)議員が『李容湖(イ・ヨンホ)ゲート』に関っているかどうかということ」だとし「口座追跡などを通じて真相を糾明しなければならない」と要求したりもした。
文哲 fullmoon@donga.com






