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[社説]一方的なコメ支援は禁物

Posted October. 14, 2001 19:46,   

数日前、南北離散家族交換訪問の急遽取りやめを求めた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が 、昨日は第2回金剛山(クムガンサン)当局間会談を予定どおり19日、金剛山で開催することを通告してきた。南北間の懸案をめぐる交渉の継続及び中断に関する決定を、都合の良いように取捨選択している北側の身勝手な行動に憤りを覚えずにはいられない。

このまま金剛山会談が開かれても、何ら成果も無く終わる可能性が高いというのが韓国国民の考えである。先般、北朝鮮が2400万ドルの観光代金が滞納しているという問題を新たに持ち出していることと、第1回金剛山会談が中身薄のまま終わったことからも予想できることだ。北側が観光代金を受け取り、さらに9億4200万ドルの観光代金総額を韓国政府が保証しない限り、陸上観光路を開設する上で欠かせない軍事実務会談は、開催さえできないというのは目にみえている。

それでも我々が、第2回金剛山会談に応じる場合、それは北側が離散家族訪問団の相互訪問を延期させた論理を認める結果になってしまう。北側が、離散家族訪問団の交換を取りやめにした過程で持ち出した論理が「南は安全ではない」というのであり、従って今回の会談も「安全な」金剛山での開催を提案しているのだ。昨日、政府も「金剛山会談を受入れ難い」との立場を明らかにしたが、今度こそ会談のボイコットを含め、断固たる立場を堅持するべきだ。

それにしても、金大中(キム・デジュン)大統領と民主党の対応には、がっかりせざるをえない。金大統領は、昨日「南北関係を改善していく過程には陣痛と困難が伴うが、太陽(包容)政策の他に代案はない」と述べ、北朝鮮への食料支援など融和政策を堅持する考えを示唆した。民主党の田溶鶴(ジョン・ヨンハク)スポークスマンも「包括的相互主義を堅持する代わり、離散家族再会と北朝鮮へのコメ支援問題を直接的に連繋させるのは適切ではない」と述べた。

身勝手な北側に対し、断固たる立場を示さなければならない時期に、こうして「原則論」を繰返していて良いのかどうか問い返したい。

また、田スポークスマンは「北朝鮮へのコメ支援問題は、人道的な事業という側面と国内の在庫米の効率的な管理に向けた農業政策という次元で、総合的に検討する」としているが、これもまた時宜を得ない発言である。国内的に在庫米を整理する必要があるとはいえ、それをまるで広告でもするかのごとく何回も繰返すうちに「善を施しながら感謝の言葉さえ聞けない」結果になりうるからだ。

今度こそ、一方的なコメ支援は止めるべきだ。もし政府が、今回も「包括的相互主義」と「先供後得」の論理を掲げてコメを支援することになれば、国民世論はさらに悪くなるほかないだろう。