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北朝鮮軍32名、相次いで軍事境界線を侵入

北朝鮮軍32名、相次いで軍事境界線を侵入

Posted September. 29, 2001 09:41,   

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軍が20日、江原(カンウォン)高城(コソン)地域の非武装地帯(DMZ)内の軍事境界線(MDL)を越えた前日の19日にも、江原・鉄原(チョロン)地域のMDLを越えて来たが、韓国軍の警告射撃を受けて退却していたことが明らかになった。

28日、国防部によると、北朝鮮軍の20名は19日の午前11時25分頃、鉄原郡クンナム面のDMZ内から河川を下って南下し、午後1時頃MDLを約40kmを越境してきたが、韓国軍の警告放送に続いて警告射撃(9発)を発射すると、25分後にはMDL北朝鮮地域に戻ったという。

20日の午前にも、高城郡・水洞(スドン)面DMZ内で偵察活動をしていた北朝鮮軍の12名がMDLを約20mまで進入して来たが、韓国軍の警告射撃(5発)を受けて、1分後に帰って行った。同日、北朝鮮軍が越境した所は金剛山(クムガンサン)陸路観光のため、道路連結が予定されている7番国道に隣接した地点だ。

北朝鮮軍がMDLを越えて来たり、韓国軍に銃撃を加えたのは、98年の6月に北朝鮮軍が韓国側の哨戒所に誤発射撃を加えた後、初めてだ。特に北朝鮮が20日、対南拡声器放送を通じて、「無謀な挑発行為に天罰的な打撃で仕返す」とするなど非難放送をしたことは、昨年の南北首脳会談以後、両側の軍当局同士が誹謗放送を中止していた点に照らし合わせて見ると、異例のことだ。

在韓国連軍司令部は22日、停戦委員会の特別調査班による現場調査を通じて、北朝鮮軍の越境事実を確認し、北側に停戦委秘書長級会議を開くよう提案したが、北側は電話メッセージの受け取りを拒否した。

国防部の黄義敦(ファン・イドン)スポークスマンは「韓国軍は、今回の事件を隠蔽する意図が全く無かった」とし、「MDL隣近で両軍が、1日中にも数百名が作戦活動を繰り広げている点を考慮して北朝鮮軍の単純なミスと判断し、公開しなかった」と語った。



李哲熙 klimt@donga.com