第5回南北閣僚会談は、一応、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)側が前向きな姿勢を見せたことで順調な出足を見せた。
北朝鮮側は、これまでの会談では韓国側の基調演説に対し、仕方なく応じるような姿勢を見せてきたが、今回は韓国より基調演説を長くし詳細な協議課題を取り上げるなど「真摯な」態度で会談に臨んでいる、というのが会談関係者らの説明だ。
これを受けて南北は、16日に行われた第1次協議で神経戦を交わすこともなく、直ちにこれまでの(1〜4次)会談で合意はしたものの履行されていない諸問題の実践策の協議に突入した。会談関係者は、現時点での双方における立場の隔たりは、その大半が合意事項の実践をめぐる方法論と時期調整など技術的な問題だと明らかにした。
北朝鮮側は、基調演説で第4次会談の時に「会談の障害」だと主張していた対北朝鮮電力支援問題を、今回も取り上げた。また、非転向長期囚を追加で北朝鮮に送還する問題も持ち出した。
しかし会談関係者らは、北朝鮮が基調演説で韓国側が敏感に反応する統一方法論や在韓米軍撤退などの問題に触れなかったことから、北朝鮮の態度を肯定的に評価している。
但し、北朝鮮としては冬季を控えて電力問題が至急であることから、今会談で韓国側に支援を要請ざるを得ない事情が働いたものと分析されている。しかし、会談関係者によると、北朝鮮は、前回でのように、電力問題が解決しなければ会談を進められないという強硬な立場を示してはいない、という。
この関係者は、「韓国側は、電力支援問題について北朝鮮の現地事情に対する実態調査を行ったうえで、支援するかどうかについて論議できるという原論的な立場を表明する考えだ」とし、「北朝鮮側も韓国の世論などを把握しているだけに、強硬一辺倒の立場を押し付けるのは難しいだろう」と述べた。
しかし、北朝鮮側が首席代表協議などで電力支援問題などで強硬な立場を主張する場合、会談が土壇場で難航する可能性も排除できない、との見方も出ている。
韓国側の会談関係者は、「双方の基調演説を比較した結果、南北共通の議題が5項目ほどあったし、会談の雰囲気も徹底して実務的に流れている」とし、「現在までの速度からだと明日ごろは双方の意見がまとまるものと期待している」と述べた。
金影植 spear@donga.com






