自民連の総裁を兼ねている李漢東(イ・ハンドン)首相が6日、与党民主党と自民連の連立解消にもかかわらず首相職を続けて務めたいとの意向を明らかにした。
これによって金大中(キム・デジュン)大統領は同日午後、李首相が4日統一部の林東源(イム・ドンウォン)前長官への解任建議案が国会で可決された直後提出していた辞表を返戻した。
大統領府の朴鉂ヨン(パク・ジュンヨン)スポークスマンは「金大統領は国政の安定と連続性、改革と南北の和解協力の持続的推進に向けて李首相の留任を決定した」とし、「李首相は立派なリーダーシップを発揮してきた方」だとコメントした。
李首相は同日、金徳奉(キム・ドクボン)首相スポークスマンを通じて発表した声明で「首相職の留任を望む金大統領の懇切な要請を受けて熟考の末、大統領の意向に従うのが高級公職者の筋道だと思ってこのように立場を決めた」と明らかにした。
李首相は、今後自民連との関係設定に対し「党から離れるのではなく、党の構成員として努力を尽したい」との意を示したが、当分金鍾泌(キム・ジョンピル)名誉総裁と会う計画はないと、金スポークスマンが伝えた。
これに対し自民連は同日午後、緊急党幹部会議を開き李首相への脱党要求を検討することを決めるなど強力に反発した。同党の辺雄田(ビョン・ウンジョン)スポークスマンは会議の後「李首相の首相職残留はばかばかしい振る舞いであり、国民の審判を受けることになるだろう」と非難した。
これによって民主党と自民連の関係がさらに悪化するなど、政局に大きな波紋が広げるものと予想される。
金大統領は、李首相の留任が確定したことで、7日に李首相の任命要請の手続きを経て5〜6省庁の長官を更迭する内閣改造を断行し、10日には代表を含めた民主党の主要幹部と大統領府秘書陣の人事を行う。
今回の内閣改造では、国会で解任建議案が通過された統一部長官と農林部の韓甲洙(ハン・カブス)長官、建設交通部の金鎔采(キム・ヨンチェ)長官、海洋水産部の鄭宇澤(チョン・ウテク)長官など自民連所属の長官3人の入れ替えが確実視され、そのほかに労働部の金浩鎮(キム・ホジン)長官などの更迭も検討されているものと伝えられた。
朴スポークスマンは「今回の新たな内閣構成では専門性と改革性が優先的に考慮されるはずであり、地域的配慮も考慮されるだろう」とし、「現在国会が開会中である状況などを考え、5〜6省庁に対する内閣改造が断行されるはずだ」との見通しを示した。
また、党代表の人選と関連し「党代表は来年の大統領選挙に出馬しない人物を抜擢するというのが金大統領の確固たる考え」だと付け加えた。
尹承模 ysmo@donga.com






