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公務員年金の残高、わずか1兆7752億ウォン

公務員年金の残高、わずか1兆7752億ウォン

Posted September. 06, 2001 10:14,   

国民年金がまだ年金を本格的に支給していないことから、今のところ60兆ウォン以上もの積立金を確保しているものの「僅かな保険料を払う一方で、多額の保険金を受け取る」という構造的な問題のために、長期的には基金が底をつくという展望が出された。

さらに公務員年金は、98年の通貨危機以降公務員の構造調整を行う過程で多額の退職金が支出され、年々積立金が減少していることが分かった。

財政経済部(財経部)は5日、与党民主党の鄭世均(ジョン・セギュン)議員に提出した国政監査資料の中でこのようなことを明らかにした。これまで、国際通貨基金(IMF)と経済協力開発機構(OECD)などの国際機関で、韓国の年基金に対する今後の収支見通しについて懸念を示したことはあるが、韓国政府が基金の枯渇について公式に認めたのは初めてのこと。

資料によると、昨年の国民年金は年金保険料と運用収益などを合せて15兆3005億ウォンの収入があった反面、年金支出および運営費として1兆6776億ウォンを使用し、新たに13兆6229億ウォンが造成された。国民年金に積み立てられている金額の総額は、昨年末現在60兆6152億ウォンにのぼる。

なお公務員年金は、昨年3兆5214億ウォンの収入を上げた反面、年金などの支出規模が4兆3832億ウォンで、8538億ウォンの損失を被ったという。公務員年金は、98年に1兆4171億ウォンの赤字を出しており、99年にも2兆1554億ウォンの赤字を出すなど、退職者の増加とともに財政的に窮地に立たされているという。公務員年金は、98年の積立金が4兆7844億ウォンにのぼっていたが、昨年はこの数字が1兆7752億ウォンに止まっている。

また、国民年金・公務員年金・私学年金・軍人年金など4大年基金が、98年から昨年まで株式投資で上げた収益は、2%に止まっていることが分かった。4大年基金が、株式に直接またはファンドを通して間接投資した規模は11兆9000億ウォン、収益は2400億ウォンと集計された。ただし、97年以前の株式の評価損失額を反映すると、収益率はマイナス2%だったという。昨年10月以降今年の7月末まで、国民年金は1兆9000億ウォン、郵便局保険は1兆1000億ウォン、私学年金は1000億ウォンをそれぞれ投資していたことが分かった。



yhchoi65@donga.com