野党ハンナラ党と、自民連の議員らは29日、国会の統一外交通商委員会と情報委員会で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壌(ピョンヤン)で開かれた「8・15民族統一大祝典」代表団への訪朝許可と関連し、自らの退陣を促した。
統一外交通商委員会でハンナラ党の柳興洙(ユ・フンス)議員は、「政府が利敵団体所属の人々に他の団体所属として、訪朝申請をするように働きかけたと」とし、「これは、政府が彼らの身分を判ってながら、訪朝の道を開いてあげたことであり、林東源(イム・ドンウォン)長官が責任を負うべきだと」と主張した。
自民連の金宗鎬(キム・ジョンホ)議員は「林長官が太陽政策に貢献した点は認めるが、大統領はもとより、民主党と自民連の間もぎくしゃくしていると」とし、「(林長官に対する)解任建議案を採決で処理することは賢明なことでないことから、林長官が(長官職退任の)勇断を下さなければならない」と語った。
林長官は答弁で、「政府は、訪朝代表団が“祖国統一3大憲章記念塔”行事に参加する場合、国家保安法に違反する恐れがあるため、全員の訪朝を許可しないという立場を伝えたが、その後、代表団が記念塔で行われる行事に参加しないと確約した点を考慮し、訪朝を承認した」と述べた。
しかし、林長官は自らの進退問題については、言及を避けた。
林長官はまた、金剛山観光の陸路開設に対して「現代峨山(ヒョンデ・アサン)の鄭夢憲(チョン・モンホン)会長が、近く平壌を訪問し、北朝鮮側に合意事項の履行を再度、催促する方案を推進している」とし、「北側は、16、7日に現代峨山側との会談で“陸路開設のため、努力しているが内部の交渉に多少、時間がかかっている”という意思を伝えてきた」と明らかにした。
情報委員会でハンナラ党の李允盛(リ・ユンソン)議員と同・鄭亨根(チョン・ヒョングン)議員は「対北朝鮮政策を調整する機関である国家情報院が訪朝代表団の突発的な行動を事実上、幇助したことは明白な職務遺棄」だとし、辛(シン)院長の退任を要求した。
国情院はまた、黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)前・北朝鮮労働党書記と金鄹弘(キム・ドクホン)氏、そして「8・15訪朝代表団」の7名を国政監査の証人として採択した。
宋寅壽 issong@donga.com






