Go to contents

ヒンギスの余裕

Posted August. 29, 2001 09:33,   

「アルプスの少女」ことヒンギス(スイス)の顔からは笑みが絶える事はなかった。

203週間にわたって世界女子テニスのランク第1位を守っているにもかかわらず、99年豪州オープンで優勝を果たして以来、10のメジャー大会でたったの1回も首位を獲得できずにいることによるストレスは暫くの間忘れているかのようだった。

その自信はどこから来ているものなのだろうか。28日、ニューヨークのフラッシングメドウの国立テニスセンターで開かれた今季最終のメジャー大会である全米オープン戦を終えたヒンギスは終始ニコニコしていた。

△アーサーアッシュスタジアム

ヒンギスはセンターコートで米グランビルと女子シングルス第1回戦を行った。2万2911人も収容できる競技場は、平日午前のゲームであるせいか、熱烈ファンらが観客席の半分ほどを埋めた。

しかしトップスターの派手なプレーに熱い歓声が湧き起こり、負けている選手を応援するホームの観衆の応援も熱烈なものだった。

先月のウィンブルドン1回戦で脱落する屈辱を味わったヒンギスは、わずか46分後に2—0で勝利をおさめ雪辱を果たした。

4つのサービスエースを取って、第2セットではたったの1ゲームも譲らない完勝だった。試合後、ヒンギスは観衆の起立拍手に明るい笑顔でこたえていた。

△インタビュールーム

初試合を勝利で飾ったヒンギスがシャワーを浴びてすっきりした姿で記者会見に臨んだ。ヒンギスはここでもう一つの戦わなければならなかった。9月3日付のタイムズ紙で表紙人物として出た、ウィリアムス姉妹を取り扱った記事で、「彼女達が黒人だという理由で格別の恩恵を受けている」と語ったことについて、質問攻めに遭ったもの。

人種差別の是非に巻き込まれたヒンギスは、米国記者らの執ような攻勢に終始余裕のある顔で「誰かの気持ちを傷付けたならば申し訳なく思う、そのような意図はなく自分の考えを明らかにしただけ」だと堂々とやりのけた。

△選手専用食堂

世界最高の選手といっても食べる物はさほど変らない。昼食を取るため選手ラウンジにやってきたヒンギスは、バイキングスタイルの食堂でトレーを持ってピザ、サラダなどを選んだ。

今回の大会に出場した選手らには、昼食1回当たり15ドル相当の食券が与えられている。

ちょうど食堂で休憩していた李享沢(イ・ヒョンテック、25、三星証券)がヒンギスを見ながら「1年に数百万ドルを稼いでるのに食券を使うのか」と気にしていた。

同僚マネージャと微笑みを浮かべながら冗談を交していたヒンギスは、案の定カウンターに食券を出した後、上位シード選手に提供される特別の休憩室に向っていった。



金鍾錫 kjs0123@donga.com