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一部訪朝団の北寄りの言動や処罰範囲をめぐり波紋広がる

一部訪朝団の北寄りの言動や処罰範囲をめぐり波紋広がる

Posted August. 24, 2001 10:04,   

平壌(ピョンヤン)で開かれた「8・15民族統一大祝典」に参加した韓国側代表団の一部による露骨な北朝鮮同調の言動が、さらに明るみになったことをうけ、検察庁が23日に追加捜査の方針を明らかにし、野党ハンナラ党も処罰を促すなど、波紋がさらに広がっている。

検察関係者は同日「一次連行者の16人のうち、令状が請求された7人に対する身辺捜査が終わり次第(後に行動が問題となった人物に対し)2次捜査を行なう」と明らかにした。

ハンナラ党も「彼らの行動は、左派の冒険主義者ではなく、根っからの共産主義者による金日成(キム・イルソン)崇拝と大差ない」と主張し、「政府与党は、関連人物をどのように処罰するのか、はっきりした態度を示すべきだ」と促した。

権哲賢(クォン・チョルヒョン)スポークスマンは、声明を通じて「北朝鮮を賞賛するレベルを超え『連邦制統一』のスローガンが飛び出し、大韓民国を否定する行為があった」とし、「政府の幇助のもと、主体思想に染まった利敵団体所属員による国家を売り渡すような行為は断固として粉砕する」と語った。

しかし、大統領府の高官の一人は「これは、訪朝団(代表団)の当時の雰囲気をうかがわせるもので、今のところは断言できない難しい状況」と述べ、見解の相違をうかがわせた。

この高官は「訪朝団(代表団)の処理問題は、全面的に検察が行なうものであるが、刑事処罰を下すとしても、必要最小限の線で行なうことが望ましい」と加えた。

統一部当局は、一部の代表団の言動により、太陽政策の基調が揺らいだり、南北の民間交流と韓国内部の民間統一運動が萎縮する恐れがあると懸念した。

問題の人物らは、平壌大祝典の期間中、金正日(キム・ジョンイル)総書記を「偉大な将軍様」と呼び、白頭山(ペットゥサン)の頂上に登り「連邦制で統一しよう」と叫ぶなど、北朝鮮に同調する露骨な言動が、同行した共同取材団によって22日確認された。



尹承模 ysmo@donga.com