朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の平壤(ピョンヤン)で開かれている8・15民族統一大祝典に参加している韓国代表団が今度は「芳名録波紋」を呼んだ。おととい故金日成(キム・イルソン)主席の生家の万景台(マンギョンデ)を訪問した代表団の一部が、「万景台の精神を受け継ぎ、統一の偉業を達成しよう」などの内容を芳名録に記帳したという。北朝鮮側の言う「万景台精神」とは、究極的には対韓国赤化統一に帰結するという点で、彼らがどういうつもりでこうした内容を記帳したのか疑問でならない。
我々は、特に今回の波紋が祖国統一3大憲章記念塔で開かれた行事に一部の韓国代表団が参加して物議をかもしたことに続いて起こったという点に注目したい。1回目の波紋で自粛すべき者らがまたかも「万景台精神」を云々したのは、自称「統一の担い手」としての最小限の資質さえ問われる。
波紋を呼び起こしたK氏は、「21日ソウルに戻って釈明する」と述べたという。しかし、K氏の釈明の内容が何であれ、彼は韓国側の一般的な情緒とはあまりにもかけ離れた自分の発言が南北関係を逆に後退させたという批判を免れないだろう。韓国代表団の一部からもれている、「我々の活動が統一に少しでも役立つのならではなく、小さな統一の芽を踏みつぶしている」という嘆きも決して誇張ではない。
今回の事態を契機に、我々は政府の対北朝鮮政策が果たして何かを問わざるを得ない。「ロマンチックな統一論」に流れた一部の民間団体及び人々の大規模な訪朝を許した基準と背景は何か。その上、今回のようにさまざまな物議をかもしてまで南北関係を維持しなければならないか。これによって日増しに高まっている南南葛藤(韓国内の対立)はどのように解決するのか。政府はこれに対する明確な答えを示さなければならない。
民間の各統一運動団体も、今回の波紋を自ら省みなければならない。最近民間レベルの訪朝人数は急激に増加しており、今回だけでも、なんと200あまりの団体が平壤に行った。民間団体は、彼らの訪朝が南北関係の進展にどのような実質的な役割を果たしているのか、却ってマイナス効果をもたらしたのではないかを自ら問わなければならない。
北朝鮮側も、これからは韓国の各種の民間団体を統一戦術の宣伝道具に利用するという考えを捨てるべきだ。今回の波紋からも明らかになったように、北朝鮮側が韓国の民間団体を利用しようとばかりすれば、南北関係の発展はその分遠のくだけだ。






