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体細胞を利用した卵子の生産に成功

Posted August. 08, 2001 10:29,   

国内の研究陣が体細胞を利用して卵子を作り出す実験に成功したことで、不妊治療の新たな可能性がみえてきた。

マリア生命工学研究所(パク・セピル所長)は7日、牛の耳から取り出した体細胞を予め核を取り除いた卵子に注入し、正常の卵子を作り出すことに成功したと発表した。

同研究チームは、電気ショックと化学物質などを利用して、体細胞が持つ一対の染色体から半分の染色体を取り除いた。卵子は、体細胞の中にある染色体の半分を持っており、残りの半分は精子が持っていることから、卵子と精子の受精を通じてようやく一対の完全な染色体を持つことになる。

研究チームは、核を取り除いた29の卵子を利用して体細胞染色体の半分を持つ24の卵子を作ることに成功し、このうち6つの卵子が精子との体外受精を通して、子宮に移植可能な状態の胚盤胞期まで発生した。

これを受けて、不妊の女性が自らの体細胞を使って、自分の染色体を持つ子を産める道が開かれた。

これまで、生まれつき卵巣がなかったり早期閉経、または癌により卵巣を取り除いて卵子の生産ができなくなった女性たちは、別の女性から卵子の提供を受けて妊娠することができた。この場合、子どもの持つ半分の染色体は別の女性のものだった。

パク所長は「先月の初め、米コーネル大学の研究チームが同じ方法でヒトの卵子を創ることに成功したものの、この卵子を精子と体外受精させた後、一回しか分裂させることができなかった」とし、「牛の場合、卵子の核が見え難いため、牛の体細胞移植がヒトのそれよりさらに難しい」と主張した。

しかしその一方で、核を取り除いた卵子に体細胞の核を移植する方法は、クローン羊のドリーの作り方と大変似通っていることから、倫理的な議論が持ち上がる可能性もある。

このように作られた卵子から生まれた子どもは、両親の染色体DNAの外に、別の女性が提供した卵子の細胞質の中に残っているミトコンドリアDNAも持つことになる。両親以外のDNAを共に持って生まれた子どもが、医学的にどのような問題を抱えているかは明らかにされていない。



李永完 puset@donga.com