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「ポーランド人によるユダヤ人虐殺行為を謝罪します」

「ポーランド人によるユダヤ人虐殺行為を謝罪します」

Posted July. 11, 2001 20:34,   

「ポーランド人を代表してユダヤ人虐殺行為を謝罪します」。(アレクサンデル・クワシニエフスキ大統領)

「心からお詫びの気持ちを示されました大統領に感謝いたします」。(ユダヤ人の生存者)

ポーランドのクワシニエフスキ大統領は10日、ポーランドのイエドワブネで執り行われたユダヤ人虐殺追悼式に出席し、生存者と遺家族など3000人余りにナチスによるドイツ支配の時代だった60年前のイエドワブネ虐殺に対し、心から謝罪の気持ちを表明した。

イエドワブネ虐殺とは、1941年7月10日、1600人あまりのユダヤ人がイエドワブネのある農家の小屋に閉じ込められたまま、焼かれた事件。第二次世界大戦後ポーランドを掌握した共産党政権は、これをナチスドイツの蛮行だとして、ポーランドとは無縁のことだと主張していた。

しかし、ユダヤ人出身のポーランド人歴史学者、ヤン・トマスは去年、「隣人たち」という著書で、ナチスの黙認のもとでポーランド人が起こした事件であることを明かした。

クワシニエフスキ大統領は同日、「私は一人の市民として、ポーランドの大統領として、そして良心の呵責を感じているポーランド人の名前でお詫びする」と述べた。

当時虐殺から奇跡のように死を免れたヤクブ・ぺシノビツは「ここまで来られ、心から謝罪の気持ちを示されました大統領に感謝する」と話した。

ポーランドのマスコミは同日、「大統領の勇気ある謝罪の表明は共産政権のもとで歪曲された歴史を正すことで、後世に真実を教え、ポーランド人とユダヤ人の関係回復を図るための意味深い出来事だ」と高く評価した。



朴濟均 phark@donga.com