イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザ地区内のパレスチナ警護軍司令部建物などにミサイル7発を発射、20人の怪我人を出した。さらに戦車、装甲車、ブルドーザーなどを先頭にガザ地区内の700mまで突入、パレスチナ警備所などを破壊した。パレスチナ側は、これまでイスラエル軍がガザ地区内にこれほど深く侵入したことはなかったと主張。
イスラエル側は10日、国境で防壁工事をしていたルーマニア人労働者2人がパレスチナ側の攻撃で死亡、ガザ地区に近い警備所が手榴弾攻撃を受けたことへの報復であると明かした。
イスラエル放送は、これに先立ち、車に乗ったパレスチナ人がガザ地区境界のイスラエル警備所を奇襲、手榴弾を投げ込まれ兵士1人が大きく負傷したと報じた。
これに関連して、パレスチナ武装団体の「パレスチナ民主解放前線」は7日、イスラエル軍が発射した砲弾で4ヵ月の赤ん坊が死んだことの報復であったと主張した。
和平解決のための努力も続き、イスラエルのダニー・ナベーフ・ムイムソ長官は同日、エジプトを訪問、エジプトとヨルダンの提示した和平仲裁案について話し合った。
アラファト首班は、同仲裁案をイスラエル側が受け入れるならば、戦闘を即刻中断し、和平交渉を行う用意はできていると明かした。昨年9月以降、イスラエルとパレスチナの衝突で死んだ人は、10日現在パレスチナ人426人、イスラエル人78人、イスラエル系アラブ人13人、ルーマニア人2人、ドイツ人1人など計520人だ。
權基太 kkt@donga.com






