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米、MD構想で韓国の理解求める

Posted May. 11, 2001 12:01,   

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米国のアーミテージ国務副長官一行は10日、政府中央庁舎で任晟備(イム・ソンジュン)外交通商部次官補ら韓国政府高官たちと実務協議を行い、米国のミサイル防衛(MD)体制構想について説明し、韓国政府の理解を求めた。

アーミテージ副長官は、この席で「MD構想は同盟国やロシア、中国など関連当事者と緊密に話し合いながら、国際平和と安保を増進させる方向で進める」とし、「さらに米国は、新しい『戦略的な枠組み』(Strategic Framework)に基づいて一方的に核兵器を削減していくが、これにロシアも加わることを希望している」と明らかにした。

協議を終えた後、政府当局者は「政府は、新しい国際安保に脅威となる要素への対応としてMDが推進されていることに理解を表明した」とし、「米国がMD構想を進めていく上で、同盟国や利害当事国と緊密に話し合っていかなければならない、という韓国政府の既存の立場を伝えた」と述べた。

これに先立ち、同副長官一行は金東信(キム・ドンシン)国防部長官、林東源(イム・ドンウォン)統一部長官と相次いで会談し、米国の対北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)政策とMD構想について説明し、意見を交わした。

林長官は、「米朝関係と南北関係は、相互補完的に平行発展されるべきだ」とし、「米朝対話が早期に再開されることが望ましい」と述べたと、陪席した李鳳朝(イ・ボンジョ)統一政策室長が伝えた。

また、「最近の北側によるミサイル試射凍結宣言は、米国との対話に取り組みたいとする北としての希望を表明したもの」とした林長官の見解に対して、アーミテージ副長官は同意を示した。

アーミテージ副長官は、金国防部長官との会談では「米国によるMD推進は、制限されたミサイル攻撃に対する防衛能力を備えるためのもので、むしろ平和増進につながる」と語った。

一方、政府高官は、米国が北朝鮮との対話再開の意思を表明したことと関連し「北が真摯にミサイル試射凍結といった『誠意』を見せるとき、ブッシュ政権は対話にスピードを出すことになるだろう」とし、「米朝対話が開き、南北対話が再開されれば金正日(キム・ジョンイル)総書記のソウル訪問問題も自然な形で取り上げられるだろう」と述べた。

アーミテージ副長官一行は同日夜、1泊2日の韓国訪問を終え、インドへ飛び立った。



李哲熙 klimt@donga.com