Go to contents

MDと「空砲」

Posted May. 07, 2001 08:41,   

1983年3月23日、米国のレーガン元大統領によって発表された戦略防衛構想(SDI)。いわゆる「スターウォ—ズ」計画は、宇宙空間でレーザー光線などを使って、旧ソ連の核ミサイルを撃退するという野心に満ちた構想だった。

しかし、元安保担当補佐官のリチャード・アレン氏は後日、「レーガンは、SDIが米国を完全に守ってくれる盾になるとは考えていなかった。米国がSDIを推進すれば、ソ連も何らかの形でこれに対応せざるをえなくなる、そこにレーガンの狙いがあった」と当時を振り返った。

△米国の多くの歴史研究家は、ソ連が自ら崩壊したのではなくレーガン政権時代、米国いよる多方面にわたる「秘密工作」によって崩壊したと証言する。スターウォーズ計画もまたそうした工作のひとつであって、すでに過剰な国防予算によって傾きかけていたソ連にして、米国との軍備競争に残る資源の最後の一滴まで絞らせる「空砲」だったのだ。

△冷戦時代の平和は、恐怖の核バランスによって保たれた。いわゆる相互確証破壊(MAD)戦略なのだが、相手が先制核攻撃を仕掛けてきても、2次攻撃能力を維持することで相手も共滅できるという仮定に基づいた平和だったのである。1972年、米ソ間で締結された弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約は、こうした2次攻撃能力を相手に対して保証するための仕組みだった。つまり、相手の核能力を完全に無力化させることができれば、常に先制攻撃の誘惑に惑わされる可能性があるため、初めから迎撃用ミサイルの数をお互いに制限しようというものでだった。

△ブッシュ大統領が最近、ミサイル防御(MD)体制構築構想を発表した。米国がMDを構築すれば、米国と対立する全ての国々の核能力はかなりの部分に置いて「無力化」してしまう。米国だけが「ムチ」を手にする唯一の超大国、いわゆる「パックス・アメリカーナ」の時代を迎えることになる。ところが、レーガンのスターウォーズ計画とブッシュのMDは、あらゆる面で似通っている。天文学的な予算や実現可能性に対する議論などがそれだ。もう一つ、MD構想は、この先いつ登場してくるかも知れない米国の潜在的敵国に対する「空砲」になりかねないという点においても、スターウォーズ計画とウリ二つと言えるところがある。



ソ¥ン・ムンホン songmh@donga.com