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フラッシュ・アニメーの全盛時代

Posted May. 06, 2001 08:43,   

雪に覆われた山里。小犬が熟れた桃を氷の浮いている水溜まりに落として泣いている。この時、熊の引くソリに乗って現れた「マシマロサンター」。小犬をなだめてみるが、なかなかおさまらない。骨や酒、銭入れでなだめてみても無鉄砲だ。突然便器用圧縮機を取り出し、自分のお尻を押し付けて見せるが、お尻が「桃」の形をしている。

次の話。地下鉄電車の中で立っている中年の男性が、居眠りをしている。口から垂らされるよだれが、座って眠っていた女性の乗客の手のひらに落ちる。目が覚めた女性。手のひらの唾を自分のものと勘違いして素早くなめて食べる。

これはフラッシュ・アニメーションである「猟奇ウサギ」と「地下鉄道999」の一場面。これをきっかけに、フラッシュ・アニメーションがインターネットの人気スターに浮上した。

△どんな作品があるのか= 猟奇ウサギとして知られた「マシマロの森の物語」(www.mashmaro.co.kr)と、棒人間の物語「ゾラーマン」(my.dreamwiz.com/deuk)が代表作。「地下鉄道999」(www.enpop.co.kr)は地下鉄の中で、中年の男性に起きるハプニングを描いている。ウンコをエネルギー源として活用する都市を背景にした「アチとシパク」(www.aanss.com)は、ソウルアニメーションセンター創作支援室出身のチョ・ボムジンさんチームの作品。フラッシュアニメーターの会、ブズクラブが制作した「プカ」は、ジャージャー麺が好きな中華料理店の末の娘のキャラクターとして人気。アクション・フラッシュアニメの「チクサ」と「ライブショ」ーは、クラブワウ(www.clubwow.com)で鑑賞できる。「ウビボーイ」(woobiboy.intz.com)はインツドットコムが「ワンソースマルチユース」を目標に作った野心作。コメディーTV(www.comedytv.co.kr)は「ヤイノマ」、「キャット」「プラスチックフラワー」など、多様なフラッシュアニメを放映している。センドツーユー(www.send2you.co.kr)、ネイバーカード(card.naver.com)などインターネットカードサイトもフラッシュアニメをサービスしている。

△ウェブアニメーシヨンとは=主に、米国のマクロメディア(www.marcomedia.com)が制作したソフトウェア「フラッシュ」を利用して作る。価格は40万ウォンぐらい。ファイルの大きさが一般動画の16分の1に過ぎず電送速度が早く、拡大してもイメージ化けしない。制作方法も簡単であるため、小人数のチームやアマチュアの作った2—3分ぐらいのものが多い。多様な素材をもとに、茶目っ気や想像力、劇的な反転などのだいご味を提供する。制作費用は従来のアニメーションの10分の1ぐらい。

フラッシュアニメ専門会社、リアルコミックのパク・チョンジュ社長は 「猟奇ウサギの成功を契機にフラッシュアニメ分野は、キャラクター商品などオフラインの領域にまで拡大している」と述べた。



キム・テファン freewill@donga.com